同郷の人 | 好感度ゼロ上等のクセが強い不動産ブログ

同郷の人

昨夜のこと。

以前ミクシイで少しやり取りをしたことがある、麻布エリアでやはり飲食店を営む方がお店に見えました。


聞けばなんと小・中が一緒。しかもひとつ違いだったので俺の仲間たちだった暴れん坊たちの名前がズラズラ。初対面にしてお行儀の悪い子供だったことがバレてしまいました(笑


俺は茨城県の古河市というトコで生まれたんだけど、小学校入学のときに岩井市という平将門(たいらのまさかど)の本拠地であったトコに引っ越しました。


ここは明治の頃から何も変わっていないと思えるほどの閉鎖的な農村でした。

今思えば驚くことばかりで、まず人の流入がないので不動産屋がなかった。

地域の有力者に頼んで農家の使っていない小屋を間借りしていました。


上下水道がないので水は井戸水、下水は裏庭に自然排水。


大きなわらぶき屋根の家があり「庄屋さん」と呼ばれていました。

まんが昔話にでてくるあの庄屋さんが現存していたのです(!)

そもそもわらぶき屋根は普通で、むしろ豪農はどでかいわらぶき屋根家屋に住んでいました。


葬式は土葬でした。

葬式の時は寺男(てらおとこ)と呼ばれるせむしの男性が棺おけを載せた大八車を墓地まで引いていき埋葬していました。

数日経つと地中の棺おけのふたが重みで落ちて盛り上がっていた地面が棺おけの形にへこみます。

俺ら悪ガキはそれを毎日観察しに行っていたものです。「今日落ちたべー!」とか言って(笑


そこには7年間居ましたが、結局我が家は「よそ者」のままでしたね。

個人的には家族それぞれ地域の人たちと仲良くしていましたが最後までことあるごとに「よそ者」扱いでした。


今はもうそんなことはないと思うけど、不思議な土地でした。