実働と考える仕事 | 好感度ゼロ上等のクセが強い不動産ブログ

実働と考える仕事

よく思うことがあります。


実働=肉体労働と、考える仕事=社長業、これってどっちがラクなんだろうなって。


ちょっと考えたかんじだと社長業ってイスにふんぞり返ってあれこれ人に指示出して自分はなにもやらないイメージ。

実際、優秀な社長ほど見た感じはこれに近いだろう。


対して、実働は勤務時間いっぱいに手や足を使って、暑いときには汗かいて寒い時には凍えながらてかんじ。

内勤で座り仕事だとしても、一日中眼精疲労と肩こりに悩まされながらもPCの前から離れることを許されない、みたいな。


でもね、世の中「らくして稼ぎたい」と思っている人ばかりなわけですよ、もちろん俺も。

もしほんとに社長業のほうがらくで良いんだったらもっと世の中の社長の数が多くてもいいと思いませんか?


俺はサラリーマンと社長業と両方経験しているんですが、どっちも一長一短あるものの、やはりサラリーマンはラクでした。


なにしろ先行投資は不要。ボールペン一本からして会社が用意してくれて休まず言われたことをやってりゃ給料が出る。

社内に気に入らないヤツがいてケンカして相手が翌日から来なくなろうが辞めようが知ったこっちゃない。

ミスによって仕事で多大な損害を出そうが、会社がつぶれようが自分が身銭を切ることは決してない。

義務の遂行は最小限にとどめて権利の主張だけは大声でやったって文句言われない。


対して社長業。

まずはお金を先に投資しなければ始まらない。住むトコ交通費食費その他収入がなくたって全部自分持ち。

従業員も求人費払って採用して手間とコストかけて教育してもやめるときはあっさり辞める。こっちがクビになんてした日にゃ法律を楯にえらい目にあわされるが、向こうが即日無断退社したってその日までの給料は払わされる。

事業が不振で社長が一日一本の焼き芋でしのぐ事態でも社員には給料を払わなければいけない。

会社がつぶれたら一生借金返済で終わる可能性もある。

とにかく社長に休息はない。24時間365日仕事と心中だ。


こうしてみるとやっぱ社長なんてやるもんじゃないね。

もちろん大成功したらサラリーマンでは経験できない人生を過ごすことができるのだけれど、それはヒット曲を持っている歌手になるのと同じくらいの確立だと思う。


実働って実はラクなんですよ。

俺はそっちに逃げています。

だってカラダ使って働いていると周りから見ても従業員から見ても「オーナー自ら働いてエライね」ってみられるし、汗かいて仕事していると自分も仕事やってる気になれるんです。


でもそれじゃだめなんですよ。

もちろん社長がカラダ使う仕事しても良いんだけど、アタマ使う仕事もしないと。少なくとも実働で疲れてるのを理由にアタマ使わないのは会社にとっても社員にとってもマイナスなんです。

やっぱ社長はまずは社長の仕事をしないとね。


自分に対するいましめの文でした。