俺のエゴ・・
2004年ごろというのは、和伊菜わいなが開業して丸4年、のんちゃんと付き合って6年以上が経っていました。
毎月わずかですが利益も出せるようになり、お店の大きな借金もあと一年がんばれば9割がたが返済が終わる、そんな状況でした。
しかし、当時の俺はまだ黙々と毎日仕事に取り組んでいました。
右腕と呼べるようなスタッフはおらず、毎日ひとりで買出し・仕込み・開店準備・そして営業・終われば深夜まで片付け。
常に現在とこの先の資金繰りと人のやりくりを心配し、出費を抑えるためにとにかくなんでも自分でやる、そんな毎日でした。
俺は行き詰っていました。
とにかくすべてを忘れてどこかに行きたい。
たまには友達と居酒屋で飲みたい(当時はまず無理でした)。
もう一度クルマを買ってドライブしてみたい。
お金と人手のことを完全に忘れておもいっきり遊びたい。
しかし現実は体力温存のためにぎりぎりまで寝て、午後になってしぶしぶ出勤して終われば深夜。
たまの休みは半分仕事、そのあとはのんちゃんと行くアテもないただ疲れちゃうだけのお出かけ。
俺はだんだん自分勝手になっていたようです。
のんちゃんが病気であることも、のんちゃんに感謝することも、そしてとても大切な人であることも忘れて。。。
~つづく~
※これは2004年ごろの回想録です