突然ですが、みてくださっているみなさんは、タロットカードをどれくらいご存じでしょうか。
ざっくり言うと、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚、合わせて78枚を使った占い、ということですね。
大アルカナのみで占う方もいらっしゃるそうですが、そうなると一枚一枚のカードの意味の深さ? 広さ? がぐんと大きくなって、難易度上るよなぁ……。
話が逸れましたが。
大アルカナ22枚は、0番・愚者が1~21のカードを旅しながら成長していく、
といわれています。
この、「愚者」がねぇ……愚者って名前、ちょっとひどくありません?
原作? でも「Fool」なので、まあ、愚者には違いないのでしょうけれど。
タロットをある程度お勉強するまで私は、愚者を「おばかさんな子」だと思っていました。
カードの絵柄を見ると、崖っぷちを足元も見ずに歩いていて危なっかしいし、
派手な服を着てお花なんて持っちゃっているし。
でもね、学ぶほどになんか違うなって感じるようになったんです。
愚者は0番、つまり、まだ始まってもいない、ということなんですね。
誰もやったことがない、前例もない。
そういうことを「やりたい!」と思って行動に移せば、
当然、なんらかのリスクがある。
設備投資をしてお店を開いて、誰もお客さんが来てくれないかもしれない。
うまくいかなくて、周りから変な風にいわれるかもしれない。
想定外のトラブルが起こるかもしれない。
愚者は、そんなことは気にしません。
リスク(崖)があっても、空を見て、好きな服を着て、
足取り軽く歩いていく。
リスクばかり考えて立ち止まっていてはどこにも行けない。なにもできない。
失敗することは考えず、ワクワクした気分で歩きだそう。
愚者の正位置は、なんとも自由で、みているだけでハラハラワクワクした気分にさせてくれる、
魅力的なカードです。
逆位置になると……考えが浅く、行き当たりばったりで頼りない、そんな側面もある。
私にとっての「愚者」の解釈です。