早朝、地元の小川和紙マラソンの開会式。『ランナーズ』のマラソン百選にも入選しているこの大会は18回目、県内外から4千人以上の参加者があり、私の家族もその一人でした。その後、自宅の自治会の餅つきに参加した後、上京して劇団四季の『マンマ・ミーア!』初日公演。
 電通四季劇場「海」の柿落しの演目だった、M・Mは、2002年12月12日が初日。私が四季と最も強く、最も深く関わっていた時期の作品なので(日本語台本を担当)、感慨も一入(ひとしお)。主演ドナはアイーダの濱田めぐみさん、サムは初演スカイの阿久津陽一郎さん(私の作品だと保科少尉)。
 ABBAの楽曲を巧妙に織り成し、40歳のシングルマザーと20歳の娘の、結婚前夜と当日の心模様を描いた作品。一言も疎かにしない四季の俳優のために、私も一字一字、読点に至るまで心を込めて紬ぎ上げました。私の書いたセリフに、笑い、涙する観客の反応を得るのが作家の醍醐味です。