このたびの地震・大津波で被災された方々に、謹んでお見舞いを申し上げます。私も一市民としては政府(現政権だけでなく旧政権・官僚・企業等を含めて)に対し言いたいことは山ほどありますが、野党の皆さんも「協力しよう」としている時に、与党の一員が何も言うべきでないので控えます。
 私も、友人・知人には両親を失った人、配偶者や子供を亡くした人、不明の人が複数います。みんな同じです。でも、立ち上がらなければならないし、そのために助け合って、全力を尽くすしかありません。持ち場、持ち場で頑張るのみですから、いたずらな批判は慎みましょう。
 しかし、いつも切り捨てられてきた「郡部」の人間として、これだけは言います。今、私の近くでは1両の電車も走っていません。同じ路線でも都心、区内、郊外区間は動くのに。なぜ? 切り捨てになる理由を説明してほしい。地域エゴからではありません。私の支持者も非支持者も、ただ知りたいのです。
時ならぬ「春の雪」に、地元だけでなく都心の国会周辺もうっすらと雪景色。前原外務大臣の辞任で3月政局がどう展開していくのか、与党は予算への責任と、もっと大きく統治そのものへの責任があります。そういえば去年は、4月にも雪が降りました。鳩山首相招待の「桜を見る会」の朝…。
 地元の嵐山町鎌形は木曽義仲の生誕地です。で、毎春に義仲や遺児義高を顕彰する会を催しています。私の挨拶は「義仲は頼朝に先立って征夷大将軍に任命されたが、世の人はその事実すら忘れている。平家追討の功労者を、同じ源氏が仲間割れして抹殺した。歴史の非情と言えばそれまでだが…」と、寸止め。
 歴史が大きく動く際には様々なことが起きます。革命には反動が付きもの。幾多の先覚者が、僅かの時の差で非命に斃れます。しかし、「それでもなお」と立ち上がる勇気と持続力をもった少数の者のみが、時代を進めてゆくのです。今、誰が誰をとは言わぬが花でしょうが。