15周年記念公演「竜馬と龍馬」も、いよいよ立ち稽古に入りました
今回は客演の方も多いので、いつも以上に稽古場が新鮮でわくわくしてます
私は今回、野村望東尼という実在した人物を演じます。
勤皇の女流歌人とも呼ばれた人物で、尊皇の志士達とも多く交流がありました。
彼女が隠棲していた平尾山荘は、たびたび尊皇の志士達の隠れ家にもなっていたそうです。
風雅を愛した野村望東尼。
お芝居の中では、ストーリーテラーの役割を担っています。
彼女のことをもっと知りたいという思いに駆られた私は、先日、野村望東尼のお墓参り&平尾山荘探索に行って参りました。
望東尼の墓は、博多区の明光寺にあります。(山口県防府市にもあるのですが、さすがにそっちは無理)
大きいお寺なはずなのですが・・・私の方向音痴は伊達じゃありません。
小雨降る風の冷たい中、自転車でぐるぐる同じ場所を行ったり来たり・・・
結局、地図を見ても場所がよくわからなかったので、最終手段を使いました。
「すみません、明光寺の場所ご存知ですか?」
買い物帰りと思しき女性に道を尋ね、ようやく辿り着いた明光寺。
そこは凛とした、静かな空気が漂っていました。
早速とばかりに、望東尼の墓を捜し求め墓地を歩き回ったものの・・・・・
一向に見つかりません
一人で墓地をうろつくのも怖いし
場所を聞こうにも、境内には寺院関係者は誰もいないし、坊舎がどこかもわからない
ここでまた、最終手段です。
「すみません、坊舎がどこかご存知ですか?」
掃除中の工事の方に場所を聞き、やっと坊舎とおぼしき建物を発見。(てか、すぐ目の前に建ってました)
ドキドキしながら玄関を開けると・・・そこには二人のお坊様が寛いで(?)いらっしゃいました。
もちろん、ここでも最終手段です。
「すみません、野村望東尼さんのお墓の場所を教えてもらってもいいでしょうか?」
・・・すでに最終手段ではなくなっていますが。
お坊さんの案内のおかげで、ようやく野村望東尼のお墓に辿り着くことができました
お坊さんのお話によると、明光寺のお墓で眠っているのは、望東尼が出家し剃髪した際の髪だけなのだとか。
尼としての彼女の人生はここから始まったんだなぁと、しみじみ思いながらお墓の前に立ちました。
お花を供え、手を合わせて、ご挨拶。
とても身が引き締まる思いでした。
・・・色んなことを感じたけど、それは心の中に秘めておきます。
その後、お寺の方とお話をする機会に恵まれました。
色々な会話な中で、赤煉瓦文化館に野村望東尼の資料が展示してあったという情報を入手
なんでも25年位前の情報らしいですが・・・・・・野村望東尼の写真(?)も展示してあったとか
これは行くっきゃない
・・・というわけで、新たな好奇心を胸に秘め次の目的地に向かった私なのでした。