まつたけ秘帖

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イケメン、男前限定のBL映画&ドラマ感想記!

イケメン、男前限定のBL映画&ドラマ感想記

 

 人気キャスターのダニエルは、生放送中に突然パニックに襲われて以来、自室で引きこもる生活を送るようになる。少年時代に負った心の傷に苦しむダニエルの前に、アレクサンダーという少年が現れ…
 パニック障害…私も時々、軽度のパニックに襲われ不安に陥ることがあります。普段は忘れてるイヤな記憶が突然蘇ってきて、自己嫌悪とか後悔とか不快感とかネガティヴな感情がわっとこみ上げてきて、息苦しくなってしまうのです。若い頃はなかったのに。心療内科で診てもらったほうがいいのでしょうか。この映画のダニエルの症状は、私のそれとは比べものにならないほど深刻で、精神病院に入院措置レベルです。病気とはいえ、あまりにも周囲に迷惑心配かけすぎじゃろ~と、ダニエルの無責任すぎる身勝手な職場放棄や引きこもりにイラっとしました。電話も訪問も無視とか、社会人としてありえない!男の子とBLする時間と余裕があったら、もうちょっと同僚や会社にうまく対応できるのでは、と呆れてしまいました。

 アレクサンダーとの恋でトラウマが癒され勇気づけられ、社会復帰しようとするダニエルの同僚への態度も、信じられないほど自己中心的で厚顔無恥だった。あんなことしでかしといて、すんなり受け入れられて仕事に戻れると思うことじたいが異常な思考回路。プロデューサーやスタッフに甚大な迷惑をかけたというのに、ちょっと責められたり批難されると逆ギレして罵詈雑言とか、かなりヤバい人状態でした。天使?妖精?のように神出鬼没、いつの間に、どうやってダニエルの部屋に?な謎めいたアレクサンダーの正体が明かされ、いかにダニエルがイカレていたかが判明するラストでした。設定がイザベル・ユペール主演のフランス映画「ジョーンについて」に似てます。ダニエルにしろジョーンにしろ、心の病は放っておいたらいけない、と痛感。

 BLはやはり、顔もカラダもいい若いイケメン同士だと絵になりますね。ダニエル役、アレクサンダー役、どちらも存じ上げない俳優さんたちでしたが、二人ともイケメンで驚くほどの脱ぎっぷりのよさでした。ダニエル役のチャド・コネルは、冷たい悪役が似合いそうな酷薄な顔のイケメン。筋肉質な肉体美を惜しげもなく披露してます。お尻はいいとして、アソコまで見せる必要あったのかな?イケメンのケツは好きだけど、あそこは見たくない😅アレクサンダー役のデヴィッド・キャメロンは、ベビーフェイスに似合わないマッチョボディ。二人の全裸ラブシーンは、大胆だけど全然エロくなく、ソフトでロマンティックでした。BL映画のセックスシーンは、あれぐらいが理想的。

 ラテンダンス日本チャンピオンの鈴木信也は、スタンダードダンス世界2位の杉木信也から、究極のダンス競技“10ダンス”出場に誘われる。杉木の挑発に乗り、彼とペアを組んでトレーニングを始める鈴木だったが…

 制作のニュースを聞いた時から、首をろくろ首にして公開を待っていた作品。BL、しかもカップリングが竹内涼真と町田啓太!二人とも大好きな俳優なので、驚喜と期待もハンパねぇ!日本でも最近、BL映画やドラマがたくさん作られるようになってますが、ちょっと粗製乱造気味というか、イケメンにイチャイチャさせときゃOK!みたいなのばかり。起用されたイケメンも、ほとんどが誰?な、ほぼ無名の子。当然演技も学芸会。見た目も韓流アイドルもどきのビミョーな子が多い。そんな日本のBL映画・ドラマの現状にあって、人気も見た目もそこそこレベルではない、今をときめく人気俳優である涼真くんと啓太くんがBL!は、私にとっては結構な事件なのです。30代の人気俳優がガチBL、というのも日本では稀有。そんな待望の作品が、やっと観られる!寂しいクリぼっちにはうってつけの、素敵なプレゼントとなりました😊

 とはいえ。これまで世界各国のBL映画やドラマを食い散らかしてきた者としては、邦画のBLには正直期待は薄い。どーせ大したことないんだろうな、と思いながら観たのですが。涼真も啓太も、予想以上に頑張ってた!ダンスシーンはもちろん、ラブシーンもがっつりねっとり絡んでました(^^♪キスとか、かなり激しくてディープだったし。あれでセックスしないとか、ありえん!大胆な性愛シーンは、やっぱりありませんでした。がっかりだけど、まあそれが邦画の限界でしょう。邦画にしては頑張ったほうかも。 

 イケメンが激しく切なく惹かれ合い求め合う、その演出は腐心を上手に突いてました。男同士のドキ!キュン♡なシーンは美しくドラマティックに撮られていて、腐女子ではない涼真&啓太ファンも楽しめるはず。女子受けを狙い過ぎて、返って滑稽になったシーンも多々あり。二人が初めてチューする電車のシーンとか、スウィート&ファンタジックすぎ。東京の電車では、あんな飾り付けしてるの?キスに夢中になってる間は、車両がずっと無人だったのも笑えた。あと、鈴木の家周辺とか酒場とか、いったいここはどこ?日本じゃないだろ?!な、ラテンな環境もかなりツッコミポイント。

 2時間弱の映画なので仕方ないとは思うけど、すごい急ピッチな展開。二人の間に生じて燃える複雑な想いとか、男同士の愛の葛藤や苦悩とかが、もっと濃密に細やかに描かれていたらという物足りなさはあった。禁断の同性愛って感じも全然しませんでした。

 でもまあ、BLに関してはそんなの想定内。W主演の竹内涼真と町田啓太のチャレンジと新境地、素晴らしいヴィジュを堪能できるだけで、もう御の字な映画です。二人とも、あたらめてイケメン、いや、大人のいい男になったな~と惚れ惚れ。30代前半とか、男優にとっては見た目も演技も最高になれる年頃。若造でもない、おっさんでもない、今が盛りの二人が、その男ぶりの姸を競って圧巻!

 まずカツオ、じゃない、涼真。ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」で絶賛されてから間髪入れず、風貌も役も演技もガラリと鮮やかに変えて。そこにはもうカツオはいなかったのが、ちょっと寂しかったけど、役者だな!との驚嘆も。とにかく彼、どんな姿になってもカッコいいですね~。金髪もラテンなファッションも似合ってた。やんちゃな言動も可愛く、『チンコ押し付けてくる』とか『相手を舐めてしゃぶってイかせる』とかいった卑猥な台詞も、自然にカッコよく。じゃあつくでは肉体美を封印してましたが、今回はこれでもか!とばかりに脱ぎまくり。ムキムキではない、ダンサーらしいしなやかな肢体を作り上げてました。お尻も大胆に披露。見た目の美しさだけでなく、静と動どっちの演技も巧み。彼ってもしかしたら、スゴい役者なのかも。とにかく最近の彼からは、同世代の人気アラサー俳優には負けられない、頭ひとつ抜けてやる、という野心と気概を感じます。

 そして、啓太くん。彼はほんとハンサム。イケメンだけどヘボいアホ顔な涼真と違って、啓太は一瞬たりともブサイクに見えない完璧な端正さ。その気品と優雅さは、あたかもどこかの国の王子さま。麗しすぎる紳士っぷりでしたが、涼真に比べるとちょっと分が悪かったかも。鈴木より、杉木のほうが複雑で難しい役ですし。啓太くんがあまりにも優しそう、いいひとっぽいので、鈴木を翻弄し傷つける杉木の悪魔的な冷徹さを表現しきれてなかった感がなきにしもあらず。たまに演技がかなりぎこちない時もあったり。涼真と違って啓太は全然露出なし。それもインパクトに欠けてしまった要因。

 BLよりも、ダンスのほうに力が入ってたように思えました。「国宝」もだけど、ドラマがちょっと薄口になった分、イケメン二人の舞踏は濃密で華麗!二人とも、想像を絶する猛練習をしたんだろうな~。役者さんって、やっぱスゴいわ。二人の息がぴったりで楽しそうなラテンダンスが好き。

 

 20年代のイギリス。ゲイの小説家オーウェンは、親友の医師フィリップと恋人関係となる。しかし、同性愛を病気と見なすフィリップは、ある手術を自身とオーウェンに施そうとするが…

 悲しくも美しいBL映画かと思いきや…ホラーでサイコな内容とシーンに衝撃&ドン引き!😨こんな戦慄と恐怖、久々かも。映画の出だしは、友情のラインを越えて結ばれる青年ふたりの恋が、切なくも幸せに描かれていて、この先どんな試練が彼らを待ち受けているのだろうと、薄幸BLが大好きな私はワクワクしながら見守っていたのですが…ん?え?は!?な急展開に目がテン。うそやろ!?ヤメテー!!と、繰り広げられる地獄絵図に目を覆いたくなりました。

 同性愛が罪、罪悪とかたく信じられていた時代、どれほどのゲイが自信と誇りをもって自分のセクシャリティを受け入れられたことでしょうか。現代の感覚だと、いや、当時だってフィリップが実行したことは、狂気の沙汰以外のなにものでもないのですが、中にはフィリップみたいに罪悪感や自己嫌悪から逃れるための危険な賭け、一縷の望みと見なすゲイもいたんだろうなあ。それほど差別や偏見が厳しく残酷だったのでしょう。とはいえ。あんなことして本当にゲイじゃなくなると信じて疑わないなんて、ヤバすぎるでしょ😨

 何がヤバすぎるかって、まずフィリップが自分のアソコを素人のオーウェンに手術させたこと。そのオペシーンがゲロゲロ(死語)すぎて、見ている間も後で思い出しても吐き気が。心臓が弱い人にはこの映画、絶対おすすめできません。あれでよしんばノンケになれたとしても、あんな無謀な手術は後遺症や心身に消えない傷を残すはず。実際にも当時は強制的な精巣移植手術が、たくさんの同性愛者に施されたとか。障害者への旧優生保護法とかもですが、人権や生命を軽視するにもほどがある非情で残忍な仕打ちが、当たり前のように実施されていたなんて、信じられない信じたくないおぞましさです。医療施設でオーウェンが強いられるゲイ矯正治療も非道すぎ。

 悪夢の手術に至る前のオーウェンとフィリップのBLは、かなり腐のツボをつくものとなっています。二人が想いと欲望を抑えている様子は、もどかしくも切なくて。プロレスごっこでくんずほぐれつになり、はっとなる表情とか。屋外で行水後、全裸で見つめ合う様子とか。ついに!な展開にもドキドキ、愛し合うシーンはほどよくリアルで官能的。結ばれた夜が明けた朝、ベッドで眠るフィリップの頬を優しく撫でるオーウェン。そんなオーウェンの体に目を閉じたまま手をまわし、そっと抱き寄せるフィリップ。なにものにも代えがたい幸せがそこにあったのにと、残念でなりません。

 前半の美しいBL同様、中盤からのサイコドラマも、なかなか秀逸。とにかくフィリップが狂ってます。ドナーが現れた!と浮浪者を殺して精巣を摘出したり😨手術をしてノンケになったはずなのに、オーウェンへの愛執は消えず、親密になるオーウェンとチャーリーに嫉妬、あの手術を使って復讐のように二人を破滅させるなど、フィリップのマッドドクターっぷりが怖すぎ、一周回ってもう笑えるほど。オーウェンも、あんなにフィリップのことを愛してたのに、性愛関係がなくなった途端フィリップへの気持ちが冷めて、ぽっと出のチャーリーとすぐ恋に落ち、フィリップの目の前でイチャイチャ、あげくはフィリップを用済み扱いするとか、ずいぶんなクズ野郎。でもそれがゲイの悲しい性っぽくてリアル。ラストのオチも、なかなかよくできていました。オーウェンとフィリップ、まさに呪われた運命って感じ。

 3人の青年を演じた俳優たちの、ポリコレ・コンプラまみれな無難さを一蹴するかのような、大胆で果敢な演技に驚嘆、感服!日本の若い俳優には絶対不可能な仕事。オーウェン役の俳優、どっかで見たことあるな~と思ったら、あ!「ぼくたちのチーム」の主役の子だ!アイルランド出身のフィオン・オシェイ、地味かわいい。ぜんぜん女っぽさとかキャマっぽさはないけど、男って感じでもない中性的なところが演技を越えてる感じ。彼自身もたぶん?

 フィリップ役のイギリス俳優、ロバート・アラマヨは、人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」にも出ているとか。ぜんぜんイケメンでも美男子でもないけど、顔にも演技にも見る者を引き込む強烈でディープなインパクトが。チャーリー役は、ドイツ俳優のルイス・ホフマン。彼はイケメン!優しそうで爽やか。イギリス人を演じられるほど英語が流暢。それにしても。あんなにも自由で自信にあふれていたチャーリーでさえ、フィリップの悪魔のささやきに屈してしまうなんて。絶望的すぎる悲惨さ。3人とも脱ぎっぷりがハンパないです。アソコとか当たり前のようにボロンポロンと出してました😅

 舞台となったイギリスの村の風景が、男たちの狂気と愛憎を浄化するかのように、美しく清冽。私もお金があったら、あんな美しく閑静な田舎でひっそり暮らしてみたいわ~


 亡父の財産と会社を継いだジェームズは、妻のソフィーと広大な屋敷で暮らし始める。特権階級のライフスタイルを嫌がるソフィーのために、ジェームズはAI開発者の知人から外貌は人間そのものであるロボットのヘンリーを引き取る。有能で忠実、そして魅力的なヘンリーは、家事や雑用を完璧にこなすだけでなく、しだいに若い夫婦の秘められた欲望を刺激し始め…
 最近の映画で定番のネタとなっているAIもの。AIものって秀作も駄作も凡作も、内容や設定は大同小異なのですが、この作品はちょっぴり毛色が違ってました。人間とロボットがセクシュアルな関係になる映画って、あんまり観たことがないような。なので、若い夫婦とロボットが繰り広げる痴話とか性的シーンは、何だか新鮮でもありました。

 静かな忠実さと優しさ、そして美しい肉体で若い夫婦を惑わし欲情させるヘンリーが、フェロモンだだ洩れなセクシーすぎるロボットだったのが笑えました。あんな見た目に作るとか、明らかに性的使用も目的にしてるだろ。掃除洗濯料理に力仕事、車の修理も話し相手も何でもできて、しかも性感マッサージだけでなくセックスまでしてくれるイケメンロボット、まさに理想、ていうか妄想の産物ですね。私も大谷翔平ロボットがほしいものです😀「アフター・ヤン」を観た時も思ったけど、いつかはほぼ人間なロボットが売り買いされる世界になるのでしょうか。この映画のように、イケメンor美女のロボットも選べるとなると、モラル的に何だか気持ち悪い不健全な未来になっちゃいそうですね。

 この映画、かなり腐向けでもありました。ソフィーとはキスどまりなんだけど、ジェームズとはエロい行為をするヘンリー。バスルームでの全裸ラブシーンは、なかなか大胆でドキドキ。セックスシーンそのものはない(ヤッたという想定の、いわゆる朝チュン)のですが、若い男ふたりの美しい肉体がもどかしくじりじりと近づき、ついに唇も秘部も…なプロセスが、なかなかソソる演出でした。
 若い夫婦とロボットの性的な三角関係とか、なかなか斬新な設定。でも、期待したようなドロドロした不道徳で禁断な展開には全然ならず、物足りなさもハンパなかったです。ラストに明かされるヘンリーの秘密は、これまたAIものにはかつてなかったような驚き…というより、え?は?そんなんありえんやろ、な失笑もの。大真面目な悲劇の結末が、返って滑稽でした。いくら何でも無理がありすぎる。最後まで気づかなかったジェームズ夫妻、信じられないほどのお人よしなバカです。

 ジェームズ役のドリュー・ヴァン・アッカーが、すごくカッコカワイいイケメン。爽やかで優しそうなアメリカン青年だけど、どこか悲しそうな瞳と風情が母性本能をくすぐる系。ヘンリー役のスティーヴン・ストレートも、なかなかセクシーな男前でした。二人とも驚くほど脱ぎっぷりがよく、必要以上に素っ裸になってました。どちらもすごい肉体美で眼福。二人とも美尻!主な舞台となるジェームズ夫妻の屋敷が、よくあるアメリカの成金のゴージャスで俗悪な豪邸ではなく、どこかイギリスの美しい田舎にある貴族の館みたいで素敵でした。


 1983年、大学生のインウは雨の中で出会ったテヒに恋をする。やがて二人は深く愛し合うようになるが、軍に入隊するインウの見送りにテヒが現れることはなかった。17年後の2000年、高校教師となり妻子と暮らしていたインウは、教え子の少年ヒョンビンの言動に衝撃を受ける。性別も姿かたちも違うヒョンビンとテヒがことあるごとに重なり、混乱に陥るインウだったが…
 第一次韓流ブーム以来、いろんな韓流スターに目移りはしつつ、私にとって今も最高&最愛の韓流男であり続けているのがイ・ビョンホン💓数あるビョン吉さんの出演作の中でも、いちばん好きな作品かもしれないのがこのBL映画です。もう22年!も前の作品なんですね~…若き日のビョン吉、その見た目も演技もキャリア最高(と私は思ってます)。とにかくこの映画のビョン吉さん、当然ながら若い!当時30歳ぐらい?大学生役にはさすがにムリがあるのですが、まあ実際にはもっと老けた大学生いるのでケンチャナヨ!

 映画の前半、テヒと恋に落ち深く愛し合うようになる大学生編は、韓流らしい切なさロマンティックさで、不器用だけど優しく一途なビョン吉さんが可愛くてキュンキュンします。コミカルテイストも強く、ちょっとアホっぽくてトボけた演技もビョン吉さん、ほんとお上手なんですよ。朴訥でイモっぽい風貌も、ガッチリムッチリしたガタイも、男らしくてチョアチョア~。映像や演出、コメディ部分も切ない部分も、これぞ懐かしの第一次韓流ブーム!って感じで、あの頃を知る韓流ファンにはかなりエモいです。

 でも、この映画。韓流といえばの甘く切ない恋愛ドラマの形をとりつつ、かなり狂った内容でもあるんですよ。そこが好き。前半から一転して、後半の高校教師編は、破滅的なサイコドラマに。生涯ただ一度の運命の愛に憑りつかれ、常軌を逸していくビョン吉さんが怖い。「美しき日々」や「純愛中毒」など、そういう役もオハコだったビョン吉さん。教え子の男子高校生を死んだ恋人の生まれ変わりだと信じ込み、静かに確実にコワレていくビョン吉の問題教師っぷりがヤバすぎ。


 離れた場所からじ~っと男子高校生を見つめてる、熱く粘りのある視線。「美しき日々」でもチェ・ジウをあんな風に見てましたよね~。怖いくらい美しい瞳!ヒョンビンの携帯を盗み見し、彼女からのラブメールを削除。ヒョンビンに電話するがずっと話し中でイライラ、つながるまで何度もかけて、やっとヒョンビンが出るとキレて難詰。授業中、ヒョンビンの彼女をいじめるetc.とにかく物狂おしいビョン吉さんなのです。相手が男、しかもDKというのがヤバくてスリリングなんですよね~。もうフツーの男女の恋愛とそう変わらない扱いになってる最近のBLと違い、この頃の韓国ではまだ同性愛に対する偏見や差別がキツくて、同性愛者の烙印を押された者は破滅するしかなく、今の時代ではありえないような残酷で理不尽な迫害を受けるインウの姿が悲惨すぎて戦慄。すべてを失っても悪あがきせず、静かに運命を受け入れるビョン吉のたたずまいが、これまた愛しさとせつなさと~♪で胸キュンなんですわ。

 ラスト、インウとヒョンビンが選んだ道は、かなり衝撃的。悲劇的なハッピーエンドといった感じ。2023年の今なら二人は、韓国が無理なら海外で静かに幸せに暮らせたでしょう。やっぱ男と女じゃなきゃダメなの?な結末は、ある意味LGBTに対して否定的な価値観のあらわれだったようにも思われました。
 テヒ役は、この映画の数年後に自ら命を絶ったイ・ウンジュ。橋本マナミ似?ヒョンビン役の男の子が、もうちょっとイケメンだったらと思わないでもなかった。役名と同名のヒョンビンに演じてほしかったかも。でも、女の子みたいな美少年ではなく、男らしい風貌とキャラだったのは良かったです。大学時代のインウの友人役、イ・ボムスも若い!この映画、韓国でリメイクされるというニュースが。楽しみなような、不安なような。日本でリメイクされるなら、誰がええかのお。ぜんぜん思いつかん!