『私は共産党員だ!—シン・日本共産党宣言Ⅱ』が刊行間近だが、幸先がいいことに、昨年の『シン・日本共産党宣言』の3刷りが決定した。がんばって両方を普及せよということだよね。

 

 

 ところで、東京土建除名事件の判決文を読み始めているところだが、その前に土建の綱領と規約に対する違反が争点になっているので、それを読んでおかないとと思った。びっくりしたのは、どちらとも雰囲気が共産党そっくりなところである。綱領で言うと、戦前の闘いの伝統を受け継ぐところから開始されるとか。

 

 とりわけ規約はすごい。例えば、規約第4条。

 

「第4条 ……組合員の少数意見は尊重されるが、少数は多数にしたがい、また各々の機関で決定されたもののうち抵触する部分がうまれたときは上部機関の決定を優先することによって単一組織としての機能を高め、団結の力をいっそう強めるよう努める。」

 

 「少数は多数にしたがい」とか、いちおうは労働組合なのに、共産党の規約から削除されたものが残っている。いまの世の中でお目にかかるとは思わなかった。

 

 それでも「少数意見は尊重」となっているので、そこだけは「保留」しか認めない共産党の規約よりは進歩しているのかもしれない。来週、じっくりと判決を精査します。