という主旨の本をつくりたいと考えていまして、本日午後、著者をお訪ねします。ずっと探り続けている安全保障論の延長線上ですけれど。

 

 ウクライナ問題の先行きがなかなか見通せません。共産党内にもかなり停戦論が広がっていますが、党中央はそれに対して、ロシアの侵略を容認するものだとして、痛烈な批判を浴びせているようです。

 

 じゃあ、ウクライナに対する軍事支援を強化するのかというと、それは主張しない。国連憲章に沿った世界の世論を高揚させ、ロシアを撤退させるのだと。

 

 一方、ウクライナ側は、欧米からの武器の供与抜きにそもそも戦えない。しかも現在、供与した武器はロシアのミサイル基地に対する反撃に使ってはならないという制約があり、いつまで経ってもミサイル攻撃は終わらないわけです。

 

 これは専守防衛の弱点でもあります。軍事的には、相手側の基地を叩くことなしに、防衛も成功しない。ウクライナのように専守防衛に徹することは、犠牲を積み重ねることでもあるわけです。

 

 では、ウクライナ側にロシアの基地攻撃を許可するとすれば、本当にロシアが参ったとなるのか。逆にさらなる大規模な戦争になっていって、ウクライナの犠牲も増大する可能性もあります。

 

 軍事的な合理性からして何が大事なのか。侵略を容認しないかたちでの停戦に結びつけるには、軍事的合理性にも制約があるのではないか。

 

 考えるべきことは多く、複雑です。よーくご相談してきます。