共産党の常任幹部会委員の給与が国会議員と同じだと言われているが本当か。そういうご質問があったので、私の知る限りのことを書いておきます。

 

 別に秘密ではないと思うし、ちゃんと党員には説明すべき事項だと思うので。なお、私がある常任幹部会委員から受けた説明ということであって、決定文書を見たわけではありません。

 

 宮本顕治氏が参議院議員を2期つとめ、1989年夏に退任されました。その際、自分が得ている収入が激減することに気づかれたそうです。

 

 それまでは、国会議員は給与を丸ごともらっていたのですね。とはいっても、自分の選挙区の党組織などに多額のカンパを払っているので、手取りはかなり少なかったでしょうが。

 

 一方、常任幹部会委員の給与は、議員給与との関係で決まっているわけではなかった。水準は知りませんが、党の専従者の延長線上だったのでしょう。

 

 けれど、参議院議員を退任した宮本氏は、別の考えをもった。党の最高指導部が、それより指導的立場が薄い国会議員よりも給与が少ないのは、論理的におかしいではないかと。

 

 そこで、両者の給与水準を揃えようと宮本氏が提起し、それが常任幹部会で承認された。以上が私が聞いた事実関係です。

 

 話の筋からいって89年後半期か90年代初頭の決定でしょうが、それが現在まで続いているのか、変化があったのか、そこは私は知りません。はい、以上です。

 

────────────────────

〈6月末まで常時掲載〉共産党からの除名撤回を求める裁判の第1回目の期日は6月20日(木)の午後2時から、東京地裁第421号法廷です。この日の午後6時より、池田香代子さんとの対談を行います。会場参加ご希望の方は、応援隊ブログから申し込んでください。なお、その日、裁判闘争を闘うために執筆中の『私は共産党員だ!』(文春新書)が刊行されます。6月末時点で私のメルマガを年間契約(8400円)してくださっている方には本をプレゼントしますので、それまでにメルマガをここからお申し込み下さい。