メルマガでは裁判に関する問題を週に1回書いていきます。ここから申し込めます。第2号も冒頭部分は誰でも読めますが、ここではさらにもう1つのエピソードも読めるようにしておきます。メルマガでは、この情報のあと、ようやく本文に入っていくという仕組みです。

 

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 9日、弁護団長の平裕介氏からメールがあり、2つのことを知らせてくれた。1つは、提訴の日に、東京地裁の訴状提出窓口で少し議論があった問題である。

 

 何かというと、訴状とともに資料も提出し、その第1号は当然『シン・日本共産党宣言』だったのだが、窓口の担当者がこのままのかたちでは受け取れないというのである。刑事事件の場合、本そのものが資料になるのは普通だが、民事の場合、かなり異例だということ。そこで、数分議論したあと、同じものをPDFファイルで後日提出することで決着した。

 

 ところが、9日に東京地裁の窓口から電話があり、この事件を担当する裁判官が決まったのだが、その人が書籍まるごと提出してほしいと希望しているとのこと。これって、裁判官の読む意欲が満々だということを意味していて、かなりいい感触である。

 

 しかも、知らせてくれた2つ目のことであるが、その裁判官は、貝阿彌(かいあみ)亮氏で決定ということだった。そんな名前を聞いても、私には珍しい名前だねということしか思い浮かばないが、弁護士によるとかなり画期的なことらしい。私の裁判で争点となる行政法に精通していて、最高裁の調査官もやった経験があるので、提出した訴状を理論的に真剣に捉えてくれる見通しが立ったということだった。裁判官は、もちろん過去の判例を自分の担当する事件の参考にして判決を書くのだが、判例だけにしばられるのではなく独自の理論的な判断をする人だということだ。もちろん、だからこそ理論的にバツという結果を生むこともあるだろうが、こちらの主張を理論的に真剣に捉えてくれることはありがたい。

 

 ネットで調べたら、まだ若く(45歳)、東大を主席で卒業だって。法廷でお会いするのが楽しみである。

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