ショート動画をアップしました。私は小中高の学校図書館向けの本の監修をすることがあるのですが、今回、あすなろ書房から刊行された「狙われた国と地域」というタイトルの4巻セットの監修をさせていただきました。第一巻がウクライナ、第二巻が台湾、第三巻が韓国、第四巻がパレスチナです。一冊3200円+税の高価な本なので、図書館などでご覧ください。〉

 

 私の除名のきっかけとなった『シン・日本共産党宣言』(文春新書)では、内田樹さんが帯の推薦文を書いてくださいました。除名後に刊行した『不破哲三氏への手紙』(宝島社新書)も同様です。

 

 松竹は党破壊者だとか、権力と結託して攻撃をしかけているとか、そんなキャンペーンが吹き荒れるなかで、内田さんがその姿勢を変えずに堅持してくださったことには、本当に感謝しています。共産党を応援する内田さんの姿勢も変わっていません。いくら感謝してもしきれないというのは、こんなことを指すのでしょう。

 

 その内田さんに、裁判開始後にも、また大変なお願いをしました。「松竹伸幸裁判応援隊」のようなものをつくるので、その顧問に就任してほしいということです。何のちゅうちょもなく引き受けてくださいました。またまた感謝です。

 

 こんな組織をつくろうと思ったのは、そして内田さんに関わってもらおうとしたのは、当初は裁判資金のことからでした。ご存じない方もいるかもしれませんが、私が編集者として昨年刊行された本に、『ある裁判の戦記—竹田恒泰との811日間の戦い』(山崎雅弘)、『「ある裁判の戦記」を読む』(山崎雅弘×内田樹)の2冊があります。

 

 これって、富山の教育委員会が竹田恒泰氏を招いて中高生向けの講演をさせようとしていることを知った山崎氏が、それをツイッターで批判したことで竹田氏から訴えられ名誉毀損裁判の被告になったのですが、その裁判で一審・控訴審・最高裁で完勝するまでの戦いの記録です。なぜ後者の本に内田さんの名前があるかというと、裁判費用の問題があったので、内田さんが山崎さんの裁判を支援する会をつくり、その代表となってカンパを呼びかけるなど全力で支援したので、本にも友情出演してもらったのです。

 

 内田さんのツイッター(当時)の呼びかけに応えて、短期間に1000人以上から1300万円ものカンパが寄せられました。その再現をねらったわけです。ただ、韓国差別の右翼と闘う山崎さんと共産党を相手に闘う私では、共感の度合いが違うでしょうから、それほどの額は無理でも500万円ほどは集まらないかなと思って内田さんにお願いすることになりました。昨日のメルマガで1000万円と書きましたが、これも最大限目標でして何とか500万をめざしていて、合計でようやく裁判費用に達するという見通しです。近く口座番号などはお知らせします。

 

 ただ、こういうかたちで応援隊をつくるというのに、やることの中心がカンパ集めではあまりにももったいないと思いました。そこでいろいろな人と相談する中で、応援隊を軸にした新しい闘争形態のアイデアが具体化してきたのです。(続)