東京出張中だし、共産党の都道府県委員長会議がされていたけれど、「赤旗」は斜め読みしていた。しかも、昨日の田村氏の討論のまとめは、「3連休でみるべき飛躍を」という見出しだったので、刺激的な内容はないのだろうと思っていた。だけど、こんなことを言っていたのだね。 

 

「元党員の除名処分について大会決定の徹底で二つの点を重視しようとよびかけました。

 一つは、支配勢力の攻撃にのみ込まれ、射落とされ、屈服したという政治的本質をよくつかむことです。二つ目に、党大会が発言を保障し、民主的な議論を積み重ねたことで、民主集中制の真価が発揮されたことを確信にすることです。」

 

 そうですか。私は支配勢力の攻撃に「のみ込まれ」、「射落とされ」、「屈服した」のですか。すごい言葉を使いますね。裁判ではどんな証拠を出してくるのでしょうか。

 

 時々、現在の共産党をめぐる問題は、かつての50年問題と似ていることを書いてきた。主流派が暴力革命路線をとっていないことは根本的に異なるけれど、除名や除籍が乱発されていることもそうだし、路線の混迷も(「革命党」路線の復活など)そうだし、路線を批判的に見る人への言葉づかいまでそっくりである。

 

 宮本顕治って、そういう中で屈せずによく頑張ったなあ、よく指導部に復帰できたなあと、本当に感嘆する。二度とあんな人は出ないだろう。

 

 ただ、その宮本顕治だって、自力で切り開いたというだけではない。共産党の路線に国民が愛想を尽かし、国会で議席を失うほどになって、ようやく宮本を戻そうという機運が生まれたわけだよね。

 

 現在の問題も、似たようなことが起きないと、なかなか動かないのかもしれないね。それ以前に党中央が気づいて変わることは願うが、私はそれまで裁判に専念するしかないのだろう。