党大会での再審査が却下された件、来週の22日(月)から大連載を行います。テーマは、「非常識・非論理・非事実の除名再審査報告」。今後は別のステージで活動しますので、ブログで共産党の問題でそんな連載をするのは最後でしょうから、よろしくお願いします。本日はちょいネタ。

 

 ツイッターの世界で「こんな連中」が盛り上がっていましたが、私は自分のことにかまけて、とくに発言しませんでした。でも、これって、私のことを言っているんですよね。福岡の内田裕県委員長の党大会初日での以下の模範発言は。

 

「こともあろうに、こうした福岡県党の頑張りを名指しで攻撃している人たちがいます。綱領と規約を攻撃して除名されたごくごく一部の人たちです。党員拡大数を水増ししているのではないか、とか、出来もせず、全党を苦しめているだけの130%目標とか、福岡で矛盾が露呈するなどと、執拗に妨害をし続けてきました。こんな連中に絶対に負けるわけにはいかない。」

 

 

 この内田発言は早くから目に飛び込んできたのですが、自分のことだと思いませんでした。だって、私はそんなことは、どこでも言っていないし書いてもいないからです。

 

 もちろん、福岡の内田さんのことは書きましたよ。でもそれは、福岡の県党が私の名前を出してきたので、それに対応せざるを得なかったからです。昨年9月29日、「志位氏の記念講演を無視する現場の党」というタイトルの記事です。

 

 そこで記事を書いた理由を述べています。こういうものです。

 

「福岡の党が、県委員長と12人の地区委員長の連名で『全党の支部・グループへの』を出しているのだが(20日付)、そこに『党を攻撃する本を出版し、記者会見を行い、党から除名された松竹伸幸』という記述があるよとして、その訴えを送ってきてくれた人がいた。」

 

 福岡県党は、こんなことを活字にして、党内で広げていたわけです。名指しで批判された当事者としては、少しものを言いたい気持になるのは当然ではないでしょうか。それとも、共産党には批判する自由はあるが、私にはないとか。

 

 それに、私が書いた内容は、「党員拡大数を水増し」など福岡県党の批判ではありません。当時、130%の党勢拡大のための全国的な方針の中心は、共産党101周年での志位委員長の講演内容を視聴して力にしようというものでした。ところが、福岡県党がニュースで打ち出していた方針には、それがなかったのです。以下のように書きました。

 

「この福岡の連名の訴えのなかでは、本文でちょろっと志位講演の大事さが書かれているが、先ほど紹介したとおり、全体の大方針を打ち出すべきタイトルのなかでも、具体的な二つの方針のなかでも、『志位講演を視聴してがんばろう』ということが書かれていないのである。」

 

 つまり、福岡県党の方針を批判したのではなく、その方針が党中央と違っていることを指摘したのです。そして私は、党中央の言う通りにやったら、「(長大な志位講演を)読み終わらないうちに9月が終わってしまうという感想をもった」のです。そして、「福岡の内田県委員長も似たような感想を持ったので、志位講演の意義は書いたけれども、方針にはしなかったというのが、実際のところではないだろうか」と書いたわけです。

 

 実際、今回の大会で、全国で福岡県党だけが前回大会の現勢を突破できたのは、その独自方針を貫いた賜でしょう。大会での内田発言を見ても(「赤旗」公表文)、やはり現勢を突破した力、教訓として強調されているのは、ただただ「党機関の構え」だけです。志位さんの講演が力になったなどは、一言もありません。

 

 党中央が大会で福岡の教訓として示すべきは、党中央の方針通りにやらなかったら現勢を回復したという、ただそこだけでしょう。だからといって、「党機関の構え」でやっていては、一時的なものでしかなく、結局は打撃を被るのでしょうけれど。