久しぶりに私の名前を明示した批判した論文が出ましたね。昨夜はYouTubeのライブ中継で、その後も楽しい懇親会があり、朝までぐっすりと寝ていたのですが、各所からのメールで起こされました。いやはや。

 

 「いつからこんな組織に成り下がったのか」という人もいれば、「これでは規約で保障された再審査の権利を否定するものだ」と抗議した人もいれば、「それだけ同調者が広がっていることだろう」と述べる党本部勤務員もいました。逆に、ネットの世界を見ると、除名に反対だと堂々と表明しても処分しないという、党中央の節度のあらわれだという人もいるようです。

 

 この論文の最大の問題は、ずっと前の私の言動だけを根拠にしていて、実際に代議員選出過程が開始されて以降、それにあわせて私が言っていることは無視していることでしょうね。最近の私は、この間書いているように、支部党会議で私への支持を述べて代議員選挙に参加する人がいることを歓迎しています。それだと処分されるかもしれないと心配する人からどうすればいいかと質問があるので、党大会で結論が出てからでも自分の考えを表明するのはおかしくない、と述べているのです。

 

 土方さん、ここまで言うなら、是非、明日付でもいいですから、「松竹氏の除名に反対する党員は堂々と名乗って選挙に出なさい。そのことで敵視することもないし、いわんや処分することもありません。逆に、正直な気持ちを表明したものとして、党員として讃えられるでしょう」とでも書いてくれませんか。あなたがそう書かないなら、「松竹の除名に反対する人は処分する」と宣言したようなものです。

 

 とにもかくにも、土方論文の全文を紹介しますね。私には、こういう論文を見れば見るほど、「こんな『赤旗』の購読をまわりに勧められない」とか、「松竹さんって、これほどおおがかりにやっつけるほど、すごい大物なんですね」となるか、いずれにせよ党にとって良い結果にならないと思うんですけどね。だから、全文を載せるわけですが。では、どうぞ。

 

除名処分された人物による党大会かく乱策動について

11月30日 組織局長 土方明果

2023年12月1日【党活動】

 

 党規約に違反する行為で除名処分となった松竹伸幸氏が、「10中総をもって活動を飛躍的に強化することになります」(11月12日、ブログ)などと宣言し、党大会に対するかく乱策動を行う姿勢をみせています。

 

“本心を隠して党大会代議員になれ”と同調者をつのる

 松竹氏は、除名処分決定の直後から、次期党大会に自らの処分の「再審査」を求めると表明するとともに、自らの主張に同調する党員に対して「党大会に代議員として出て…除名に反対だという意思を表示してほしい」(2月6日、日本記者クラブでの記者会見)などと、党内に自らの同調者をつのることを公然と宣言し、その後、「対話集会」などと銘打って同調者を組織する活動を続けています。

 

 見過ごすことができないのは、松竹氏が、自らに同調する党員に対し、本心を隠して党大会代議員になるよう「指南」していることです。

 

 松竹氏は、7月に開かれた「対話集会」で、何人かから「党大会代議員になって除名処分をくつがえしたい」と言われたとのべ、同時に、「その問題を党内でつよく主張すると、反発されて代議員に選ばれないかもしれない」という「不安な気持ち」を聞いたとして、「そこがいちばん難しいところ」、「現在の党指導部の方針に反対していたとしても、必ずしも明確に反対すると言わないやり方もある」(7月10日、ブログ)と「指南」しています。要するに、松竹氏は“自分の本心を隠して党大会代議員になり、大会の場で公然と批判せよ”という工作を行っているのです。

 

党外から規約を破壊し、民主的討論を二心的な議論に置き換えようという卑劣なやり方

 松竹氏が行っている党内に自らの同調者をつくろうという活動は、「党内に派閥・分派はつくらない」(第3条)と明記した規約に反する行動を行うよう、党員にけしかけるものであり、党外から、わが党の自律的ルールである規約を破壊する行為です。

 

 “本心を隠して党大会代議員になれ”ということは、規約の精神を真っ向から踏みにじるものです。党内で規約にのっとって自由に意見をのべる権利はすべての党員に保障されています。もし党員が「党指導部の方針に反対」であるなら、支部総会や県・地区党会議で堂々と表明し、真剣な討論を行うべきでしょう。“本心を隠して党大会代議員になれ”と「指南」することは、党内の率直で民主的な討論を、二心的な議論に置き換えようという、たいへんに卑劣なやり方と言わなければなりません。

 

ご都合主義というほかない態度

 まじめに綱領と規約を認め、党活動への復帰を求めるというなら、党規約とその精神を尊重して行動するでしょう。

 

 党外から党規約を破壊する行動を行いながら、党規約を根拠に自分の「除名の再審査」を要求する。このようなご都合主義というほかない態度は、どの世界でも通用するものではありません。

 

 「除名の再審査」そのものは党大会が適切に対応することになるでしょうが、松竹氏が行っている卑劣な党破壊とかく乱の行動は、「除名の再審査」を求める資格そのものを厳しく問うものとなっているといえましょう。