本日午後4時45分から醍醐聰さんとの対談をライブ中継します。チャンネル登録の上、ご覧ください。

 

 また、すでにアップしていますが、「志位氏は規約に無理解」と題するシリーズを開始しました。まず「分派」問題についてです。

 

 中祖寅一様

 

 さて、私と権力が結びついているという、あなたの9中総発言の本論に入っていきます。私としては、自分が権力が結びついていないことを、なんとか証明しなければなりませんので。

 

 でも、これを文献的、資料的に証明するのは至難の業です。「ある」ことの証明は容易です。私と権力がこそこそ会っている現場写真を撮影したり、権力が私におカネでも振り込んだ銀行口座を突き止めたり、メールやラインを傍受したりすれば、説得力をもってオモテに出すことはできるでしょう。しかし、私と権力が会っていないという写真は、どうやっても撮りようがないのです。

 

 私としては、「ない」ことの証拠を出せないので、別の角度からこの問題に接近しようと思います。何かと言えば、私が権力と戦ってきた証拠を示し、共産党、「赤旗」、中祖氏は権力と戦ってこなかった証拠を示すことです。そんな程度のことなら、いくらでも提示できます。

 

 じつは私は、ここ2年ほどの「赤旗」を見ながら、とても心配していたのです。メディアで共産党批判が次々とやられるのに、党幹部も「赤旗」も沈黙してきたからです。「なぜ反論しないのだろう」と不思議に思ってきたのです。

 

 共産党が権力の反共攻撃に本格的に取り組んだのは、おそらく2020年までだと思います。2020年に何があったかと言えば、2月13日の衆議院本会議で、安倍総理が日本共産党に対して、「現在も暴力革命の方針に変更ないものと認識している」と答弁したことでした。政府権力の最高責任者ですから、疑うことのできない「権力」の攻撃です。総理大臣が本会議でこの種の答弁を初めて行ったのですから、きわめて重大な事態でした。

 

 その日、志位氏が記者会見を行って安倍氏の答弁を批判。その会見内容は、14日の「赤旗」の一面だけでは足りず、二面の多くを使って報道されています。

 

 ところが、翌2021年になると、似たようなことがあっても、共産党自身も「赤旗」も、ほとんど報道しない事態が続きます。2022年も同様です。

 

 上田耕一郎さんや吉岡吉典さんなど歴代「赤旗」編集長は、記者に対して、取材してつかんだ事実と党の方針が食い違ったら、必ず事実のほうを重視せよと教育してきたと聞きますが、すでにあなたはそういう立場に立っていません。中祖さんは、こういう教育は受けなかったのでしょうね。

 

 しかし、あなたが党の幹部として、党を権力からの攻撃や反共的な言辞から守りたいと考え、そういう場合は事実を脇に置いてでも反撃するというなら、それはそれで大事なことだと思います。ジャーナリストの資格はなくても、そういうイデオローグが党中枢にいてもいい。しかし、党も「赤旗」も、この二年ほどの間、そういうことすらしてこなかった。

 

 その理由は私は知りませんが、私は非常に危機感を覚え、「赤旗」が報道しないなら私が反共攻撃を批判しなければならないと自覚し、連続的にブログで取り上げることになります。私のブログ程度で何か影響力があるわけではありませんが、共産党員すべてが黙っていると思われたくなかったのです。

 

 明日以降、その具体的なお話しです。(続)