昨日は予告していた通り、内田樹さん、石川康宏さんに慰労会を開いていただきました。内田さん曰く、関西でいちばん美味しいお寿司屋さんということで、価格表示のないお店は私は未体験でしたが、堪能させてもらいました。

 

 いまこの記事を書いている最中、内田さんより、今後、毎年7月24日は、「『若マル』完成記念日」として、3人で集まろうというご提案がありました。大事な議論ができたので、今後も続けようということでしょう。ありがたいことです。

 

 ここまで感謝されたら、私としては、『甦る「資本論」—若者よ、マルクスを読もう 最終巻』の売上げを伸ばすことでお返しをしなければなりません。その作戦の一環が、添付のチラシです。

 

 

 これ、書店向けのチラシで、これで注文をとっているのですが、その2面と3面です。1面は『若マル』の宣伝部分で、4面は既刊の4冊を含む注文欄なんですが、2面と3面では、過去1年に日本で出版されたマルクと『資本論』に関する書籍を紹介しているのです。そして、書店に対して、このテーマで読書の秋にフェアをしようと呼びかけているのです。

 

 でも、すごいですよね。1年間でマルクスと『資本論』をテーマにした本が、合計で24冊も出版される国って、日本はかなりレアな国だと思います。それだけ研究の伝統もあり、研究者の層もいまだに厚く、かつマルクスや『資本論』への期待も高いのだと感じます。

 

 さあ、書店はこの呼びかけに応えてくれるでしょうか。もう10年以上前、柳澤協二さんの『抑止力を問う』と私の『幻想の抑止力』を出した際、同じように他社の本を並べたチラシをつくり、書店にフェアを呼びかけました。その時、私は沖縄に何泊かして、書店のほとんどを周った記憶があります。若かったですね。

 

 なお、10月29日(日)には、この本の帯で推薦文を寄せてくださった斎藤幸平さんのお招きし、著者お二人とともに出版記念イベントを京都で開催します。テーマを考えるのはこれからですが、昨日の慰労会での議論をふまえると、「資本主義の終わらせ方」くらいでしょうか。乞うご期待です。