この問題ではいろいろな県の党員から情報が寄せられるので、いつ公表されるのかと首を長くして待っているのだが、どうなっているのだろうか。まあ、「証拠」が出てきたとしたらデマでしかないので、徹底的に反撃するだけなのだが。

 

 しかし、そういえば、現在の党指導部にとっては、メディアも「反共勢力」なのだと思い出した。志位氏が2月23日に京都で行った演説は、「事実をねじまげた反共キャンペーン」という小見出しを立て、「一部大手メディアが『共産党は異論を許さない党だ』というキャンペーンをやっております」と述べているから、この間、共産党に関して少しでも否定的なことを書いた朝日新聞、毎日新聞、産経新聞その他は、みんな「反共勢力」なのだろう。

 

 ということは、私がこうしたメディアの記者と会って情報交換している現場を押さえたら、それだけで「反共勢力と松竹の結託」の証拠ということになるのかもしれない。一昨日から上京し、大手メディアの記者と何人も会ってきたから、尾行でもされて「結託の動かぬ証拠写真」でも公表されるのだろうか。

 

 まあ、そういうことなら、「お笑い」の範囲である。だって、そういう大手メディアの記者ともっとも深い付き合いがあるのは、志位氏や小池氏、田村氏などだろう。だって、毎週記者会見があるし、取材の申込みもあるし、それを何年、何十年とやっているのだから。でも、だからといって、「志位氏が反共勢力と結託」とは言わないだろう。

 

 私に関して言うと、今回の問題が起きた直後、共産党筋から流れてきたのは、「松竹は3年前から今回の問題を企み、メディア工作などを用意周到に行ってきた」というものだ。びっくりしちゃって、ブログか何かで「記者会見の一か月前から主要なメディアには説明した」と述べたら、党内では「松竹は一か月も前から用意周到にメディア工作をやったと自分で告白している」と党機関が党支部に対して説明するようになった。

 

 志位氏なら委員長になって23年間工作しても罪にならないのに、私は1週間で罪になるのだ。だけど、志位氏も私も、同じことをやっているんだよね。メディアに情報を提供し、それを説明するということだけだ。その説明を受け入れるかどうかは、もうメディアの側の問題であって、志位氏も私も影響を与えるようなことはできない。

 

 そして、8中総でも「反共キャンペーン」が続いていることを強調しているのは、ただ、共産党側の説明に納得できないメディアが多いというだけのことなのだ。説明の中身もそうだし、「攻撃」に代表されるように使っている言葉が国民の感覚からかけ離れているし、記者をどなりつけたりするのも、あまりに異様である。激高する様子を見せられたら、党員のなかでは「志位氏があんなに怒っているのだから相手が悪い」と感じる人も出てくるだろうが、メディアは「やはり前衛政党だったね」と思うだけである。

 

 私は記者に対しては誠心誠意説明するだけだ。それしかできないし。それを「反共勢力との結託」ととるなら、どうぞご自由にである。