「日本における保守化・右傾化の構造研究会」というものがある。このテーマに関心のある学者・研究者の集まりだ。2017年に結成され、すでに67回も研究会を続けている。頭が下がる。

 

 私もこれまで本を出したあと、2回呼ばれた。第1回目は結成の直後であり、『「日本会議史観」の乗り越え方」について、2回目は『〈全条項分析〉日米地位協定の真実』についてお話した。学者・研究者を前にするので緊張するし、質問も鋭いが、たいへん刺激になる研究会である。 

 

 昨日、3回目だった。『シン・日本共産党宣言」がテーマ。いろいろなご質問、提起があった。新しい政治勢力の出現に寄与することは考えていないのかという質問、どこでも出てくるのだけれど、考えていないなあ。

 

以下、レジメだけ紹介しておく。

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00年規約と04年綱領と『シン・日本共産党宣言』

2023.5.20 松竹伸幸

 

はじめに――除名以来の経過と今後の予定

 

一、新規約は国民に開かれた自由な党への過渡期の産物

 

1、不破氏の1983年の自己批判とは何だったのか

 

2、田口富久治氏への批判が不破氏の自己批判を生んだ

 

3、上下関係のない新規約と従来型民主集中制は両立するのか

 

 

二、新綱領は安全保障概念の抜本的転換を用意している

 

1、安全保障概念の転換へ迷走した冷戦後の90年代

 

2、旧綱領のもった意味と抱えていた限界

 

3、不破氏と志位氏の模索を評価し発展させたかった

 

 

三、他党との共闘関係にも新綱領にもとづく新しい模索を

 

1、不破氏の1998年の政権共闘論の内容と意味

 

2、実践が明らかにした98年共闘論の時代的制約

 

3、「核抑止抜きの専守防衛」は自民党政権の対抗軸

 

 

四、なぜ私は共産党をそれほどまでに愛しているのか

 

おわりに

 

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