ふざけたタイトルで申し訳ない。でも、こうでもしないと、心の昂ぶりを押さえることができない。この時間、鈴木さんは東京で抗議の記者会見に臨んでおられると思う。

 

 ガーシーが参議院議員を除名された15日、実は鈴木元氏の除名を共産党京都府委員会が決定していた。中央委員会の承認で確定したのが翌16日である。

 

 私の除名を決めた後、党幹部が一様に強調したのは、私が党のルールを守らず、自分の意見を党の中央委員会にいたる機関にあげなかったことだった。だから除名という最高の処分になったという理屈である。

 

 しかし、私と異なり、鈴木さんは何回も意見をあげた。それでも私と同じ除名である。

 

 結局、内部で意見をあげるべきだというのは、ルールというほどのものではないと、党中央が認めたに等しい。それは以前からそうなのだ。内部で意見をあげるという規約の条項は、何回もここで述べてきたように、党員の権利として定められたものであって、党員が守るべき義務(ルール)という位置づけにはなっていない。義務であれば、意見をあげたら中央は回答する義務を負うことになるが、そんな義務は規約のどこを見ても定められていない。だから、この規約の条項は、党員が守っても守らなくてもいい条項だということを、鈴木さんの除名は満天下に示すことになった。

 

 そう考えて規約の全体を再読して気づいたことがある。規約には、「党員の権利と義務は、つぎのとおりである」(第5条)など、党員に義務を課す条項はあるけれど、機関の義務を定めた条項は一つもないのだね。

 

 それにしても、3月15日というのは、共産党にとって特別な日である。小林多喜二の『一九二八年三月十五日』に描かれ、その3年前に成立した治安維持法にもとづき、多数の共産党員が逮捕・投獄された3.15事件の日なのだ。寄りにもよってこの日に、共産党員が除名されるとは。

 

 ガーシーの話に戻るが、ある大手メディアの人が、共産党がこんな対応を続けるようだと、メディア側の共産党の扱い、位置づけはN国党並になるだろうと言っていた。そんな日が来ることは望まないが、来ないとは断言できないことが哀しい。