私を批判した長大論文には、まだたどり着けません。毎日の「赤旗」に対応するので精一杯です。

 

 昨日(20日)の「赤旗」1面。埼玉上尾市の演説会(19日)での小池晃さんの演説が報道されています。「赤旗」は私が実際に主張していることは隠したり、歪めたりして報道していますが、私はそういうやり方と違って、以下、「赤旗」の報道を忠実に引用します。仮にもジャーナリズムを名乗るなら、それが最低限の作法だと思いますので。

 

「小池氏は、『安保条約容認』『核兵器以外の抑止力容認』を唱え」……ている松竹伸幸氏を除名処分した経過等について話しました。」

「小池氏は、松竹氏の主張に基づけば、『沖縄・辺野古新基地には反対できなくなり、日本中の米軍基地はそのままでいいとなる』と指摘し、『これは共産党の綱領とは全く相容れない主張だ』と述べました。」

 

 あ然としたというのは、こういう状態を指すのでしょうね。いくら何でもこんなことを言うとは。

 

 だって、「オール沖縄」は、安保条約に対する立場の違いを超えて、辺野古の新基地建設阻止で団結しているのでしょう。玉城デニー知事をはじめ、日米安保を容認している方も中心にいます。小池さんって、本音では、「この知事では松竹と同様、辺野古の新基地には反対できない」と思っているのでしょうか。

 

 こんな批判が通用するかどうかは、少し想像するだけでいいんです。小池さんが「オール沖縄」の会議に参加して、正面にはデニー知事が座っていて、そこでも「安保条約容認では沖縄・辺野古新基地には反対できなくなる」と言えるのかを想像してみるのです。

 

 私のことを批判するのは全然構わない。でも、昨日の市田さんの講演もそうですが、自分は気持ちよく批判して勝ったつもりになっているけれど、それで仲間を失うことって、よくあるんです。いまの小池さんや市田さんには、そういう現実が見えなくなっていると思います。

 

 社会党が消滅して、どこかの野党と共闘しようと思えば、安保容認の党しか相手がいなくなった90年台後半、不破さんが本部内で言っておられたのを思い出します。「批判するにしても、国会で顔を合わせたときには挨拶する仲なのだから、恥ずかしくなるような批判は止めようね」。

 

 批判のボルテージを上げれば上げるほど、自分の気持ちだけは高揚して、正しいことをやっているという使命感だけがふくらんで、目の前でそれをいろんな人が聞いていることを忘れてしまう。それでは共産党のためにならないと思います。