Jcastのインタビュー記事がアップされています。ヤフーニュースにもなっているので、もう読んだ方もおられるでしょうが、昨日分と本日分です。
昨日の夕刊フジにも出ました。2面の右肩です。
さて、藤田さんは、「いったい松竹氏は、長い間党に在籍しながら、綱領を真剣に学んだことがあるのでしょうか」とも言っています。悪罵として一級ですね。
私は、『シン・日本共産党宣言』を書くに当たって、これまでの党員人生48年のなかでなかったほど、綱領と規約を学びました。10回や20回程度ではありません。
なぜそんなことをしたかというと、志位さんを苦境から抜け出させてあげたかったからです(余計なお世話だと言われるでしょうが)。だって、あの平和主義者の志位さんが、自衛隊活用、安保5条活用、政権として自衛隊合憲とまで踏み込んでも、他の野党は政権共闘の対象とみなしてくれない。じゃあ、いまの綱領と大会決議を前提として、共産党はどこまで踏み込めるのか、そこを突き詰めれば、綱領と大会決議を堅持しながら、野党の政権協議に入って行けるものが見つかるのではないかという思いからです。
それは大きな転換を伴うものなので、党首公選のような本格的な論争が必要だと考えました。そして、本にも書いていますけれど、私が党首公選で敗れても、指導部が新しい政策を担っていってほしいと思ったのです。私が提唱した「核抑止抜きの専守防衛」のことは、本で書いているので、この連載では中身は触れませんが、それが動機です。志位さんに採用してもらいたかったのです。
私は政策委員会で仕事をしていたので、どうやったら国民の多くに支持される政策になり、政権入りできるようになるのかを考えます。藤田さんは、「赤旗」記者なので、そんなことは最優先ではなく、どうやって舌鋒鋭く自衛隊や安保条約を批判することができるのかが、最大の基準になって物事を考えておられるのでしょう。
そんな赤旗記者に私への批判を任せたということが、もはや野党の政権共闘に共産党が加わる時代は終わりだということです。それならば、昔のように、「みんな右へ倣えでいいのでしょうか」とか「確かな野党」とか、他党との違いを鮮明にする打ち出しをしなければならないのに、そういう試みもされていません。
どっちの路線を進むかは、党員が決めることです。私の見立てでは、もし党首公選をやって、志位さんと私以外に、ガチガチの安保廃棄・自衛隊違憲・解消論者が立候補したら、その人が当選すると思います。それが共産党の現状で、だから藤田さんのような論説が大手を振ってまかり通るのです。
もし共産党がそういう路線を進むなら、私はそれで構いません。しかし、志位さんが探求した路線を前に進めようという気持が、少しでも藤田さんに残っているなら(残っていないでしょうが)、少しは政権のことは視野において論文を書かれたらよかったと思います。(了)