昨日の小池晃さんの記者会見の模様が出回っている。おもしろいなあと思いながら観たのだけれど、よく考えたら(考えなくても)、自分のことなんだよね。おもしろがっている場合ではない(動画の最後の1分30秒程度のところからです)。

 

 冒頭、記者が、私が日本記者クラブで講演することをとりあげ、そこに招かれることは党首公選がある種の世論になっていることの反映だと述べている。その上で、「松竹さんと話し合ったらどうか。まさか松竹さんを除名をするような共産党であってほしくない」と感動的な質問をしている。

 

 それに対して、小池さんは、「党の基本的ルールである規約にもとづき対応する」と述べる。記者が、「それは除名するということか」と重ねて問うたが、小池さんは「党のルールの問題、内部の問題。だから党内で議論していく」と答えるにとどまった。

 

 「赤旗」の1月21日付で、私のことを規約に違反していると断定していたが、記者個人名の論文だったから、個人の見解だとみなすことも不可能ではなかった。しかし、23日に開かれた常任幹部会の議事録(いわゆる常幹メモ)を見ると、この個人論文を「常幹としてその内容が的確であることを確認した」としているので、きっと何らかの動きがあるのだろうね。まあ、粛々と対応していくしかない。

 

 ただ、これは純粋な党内問題ではない。これまでも、党内でパワハラやセクハラが起きると、被害者に対して「党内問題だから」として外に持ち出すなと強要し、被害者を苦しめるようなことがあった。そんな党のあり方とは決別しなければならない。

 

 私が提起している党首公選の問題も、この間の連載で書いてきたように(明日から再開します)、党の決定にはなっていないし、すぐれて日本の政治社会問題でもあるので、党員が自由に論じていいものだ。憲法で保障された言論表現の自由を制約できるような性格の問題ではない。だから、引き続き、おおやけの場で問題にしていくつもりである。

 

 こんな状態でストレスにはならないのですかと、いろんな人から心配されている。でも大丈夫。さすがに20年近く前、志位さんから自己批判を求められ、それを党員も国民も誰もが見られる署名論文として出せと求められたときは、精神状態は相当なものだった。でも、それで鍛えてもらったので、その後は、多少のことではへこたれないようになったから。