本日のジャズストリートは高槻へ。友だちが出演しているのでね。それにしても、徒歩で25分くらいしか離れていない高槻と高槻市富田町で、同時的に二日連続でジャズストリートをやるって、ちょっと半端じゃないですよね。晩年を過ごしやすい街にするために、ちょっとは貢献しないと。
憲法に関する世論調査がここ数日の間にいくつも出たけれど、特に驚くような結果は出なかったのではないでしょうか。想定の範囲内というヤツです。
目の前でロシアのウクライナ侵略があって、それがどう影響するのかなということが、一番の関心事でした。それも納得の結果かな。
安全保障のこととか、関連して憲法九条のこととか、考えなければならないと思う人は顕著に増えているようです。当然のことですよね。周りでもそんな話はたくさん聞きます。
けれども、じゃあ、その結果として9条を変えなければと結論づけた人は、そんなに増えているようには見えません。減ったという結果が出ている場合もあります(「共同」の場合、昨年と比べて、9条改正が必要だという人が51%から50%へ、不要だという人が45%から48%へ)。
一方、改憲そのものへの不安は、かなり減っているように思えます。安倍さんが退陣して、少し話がわかるように見える岸田さんが首相になったことは大きいと思います。私も、もし改憲論議が進むとすれば岸田政権だろうと感じてきました。
しかし、それなのに、9条を変えようという世論が増大していかない。ウクライナ危機にも関わらずです。なぜなんでしょうね。
私の推測は、ウクライナ危機が起きたりして、改憲派がここぞとばかりに張り切ってしまったが故に、世論が警戒心を高めたのではないかというものです。せっかく岸田さんで世論の警戒を解いたはずなのに、やれ日本も侵略されるのは必然だとか、やれ敵基地攻撃にまで踏み込むのだとか、改憲派が頑張れば頑張るほど、「これはただ自衛隊を憲法に書き込むだけには止まらないぞ」と思ってしまうのではないでしょうか。
ということは、これからも、同じような力学が働くのだと感じます。改憲派が焦れば焦るほど、護憲派を批判すればするほど、改憲が遠のいていくという力学です。
改憲を成し遂げようとすれば、全然焦らなくても、誰をも批判しなくてもいいほどに、多くの人が改憲を自然なこととして受け止めるときだけではないでしょうか。改憲派のジレンマとでも名付けておきましょう。