昨年末は、大晦日が締め切りの原稿があって、夕方6時くらいまで必死で仕事をしていました(その分、三が日は何も考えずに過ごしました)。というか、自社で刊行する共著で、私も執筆者の一人で、あまり考えないでその締め切りを年末に設定して、その影響を自分が被ってしまったということなんですけど。よく考えたら、こんな締め切りに縛られた著者のみなさんにはお詫びしなければなりませんね。

 

 まあ、その結果、原稿はとにかく集まってので、予定通り本は出せそうです。タイトルは『終わらない占領との決別』というんですが、もっとかたちが見えてきたらご紹介するようにします。

 

 ついでに今年、私が編集して刊行する本を紹介しましょう。一部をおおまかにですけれど。

 まず、表紙も含めてご紹介できるのが、今月18日刊行予定の『沖縄が日本を倒す日』(渡瀬夏彦)。これって、7年越しなんです。7年前、『福島が日本を超える日』というタイトルの本を出しましたが、それと平行して出す予定でしたが、いろいろあってようやくです。当初は、「オール沖縄」が結成されて、日米安保での見解の違いを超えて保革が団結するというところに、沖縄だけでなく日本の変革の手がかりがあると感じ、それを訴えたかったのです。それから時間が経ち、本の帯にあるように、現在は「オール沖縄」の「再生」を問題にしなければならない地点に立っています。それを沖縄の選挙イヤーの冒頭に刊行できて、「ようやく間に合った」というのが実感です。

 

 その後、『日米中枢9人の3.11 原発危機と向き合った7日間』を出します。年末まで9か月にわたって共同通信が配信していた大型連載の書籍化。官邸とか自衛隊とかアメリカのNRCとか、7日間何を考え、どう行動したのか、リアルに分かります。迫力満点。

 

 『資本論』に関する本も2点ばかり。一つは、『若者よ、マルクスを読もう』という弊社の人気シリーズの最終巻。マルクスの著作に関して内田樹、石川康宏の両先生が往復書簡で論じあるものですが、今回の対象著作は『資本論』です。もう一つは、新版『資本論』(新日本出版社)の批判です。乗り越えるべきハードルが主に政治面でありますが、新年早々、関係者が集まって相談することになっています。

 

 今年の後半は、歴史の本を6冊ほどまとめて刊行します。ご存じかもしれませんが、春から高校で「歴史総合」という科目が開始します。日本史と世界史を総合的に教えようというものですが、それをふまえ、5年以上も前に「歴史総合研究会」をつくり、日本史、東洋史、西洋史の先生方6人で年に3回の研究会を続けてきました。その成果が刊行されていくというわけです。

 

 私自身は、冒頭で紹介した共著を出すのと、それに続いて『台湾有事を回避する選択肢』を刊行します。さらに、時間があれば『13歳からの「防衛白書」』まで手を伸ばすという感じでしょうか。

 

 今年もよろしくお願いします。