はい、出版社(晶文社)から再校ゲラが届いていますので、いま最後の直しをしている最中です。ほとんど直しはありませんけれど。

 

 『13歳からの日米安保条約』(かもがわ出版)は、すべての作業を終えて、明日には納品されます。明日はしばらくぶりに出社し、献本などの作業をしなければなりません。

 

 いま、私の頭の大半を占めているのは、来年前半には出そうと思っている『台湾クライシスと日本の針路』(仮)のこと。いろんな論点がありますね。

 

 この問題では、先月ですか、兵庫県九条の会の集まりで講演してきました。その参加者のお一人から、「松竹さんとも思えない、右翼と変わらないではないか」みたいな感想が寄せられ、質問もありますので、まずはそれにお答えするかたちを取りながら、自分の考え方をまとめたいと思います。

 

 昨日も書いたことですが、この問題では、左翼は右翼よりも強い態度に出なければなりません。天安門事件の時、世界的に中国に対する経済制裁がやられましたが、欧米ががんばって制裁を続けているのに、日本はすぐに腰砕けになったのですよね。でも、当時の日本共産党は、その日本政府の腰砕けを批判する立場に立ちました。

 

 右翼は間違っても中国の仲間だとはみなされませんが、左翼は、多少強い態度を中国に対してとった程度では、やはり同類だと思われるのです。批判の内容と強さで右翼に負けてはならないのです。当時の日本共産党程度でも、まだまだ足らなかったのかもしれません。

 

 そういう意味で、私のことを右翼と変わらないと感じていただけたことは、私にとっては「的中した」という感じです。参加した少なくない方は、中国を批判する反戦平和運動という私の敵に対して、ぽかんとされたと思うのです。でも、少なくとも質問された方に限れば、私が言いたいことを正確に捉えてくれたのです。

 

 ということで、感謝の念を込めて、お返事を書き始めます。週末からですが。