オーリスターの一回のオモテウラを見終わったので、安心してブログを書ける。といっても、すでに昨日書いたものをアップするだけ。来月、中国の台湾侵攻問題で講演を頼まれているのだけれど、昨日、レジメを早めにと依頼があったので、急にやる気になって書いたのだ。それを以下に。台湾問題以前に、中国をどう見るか、アメリカ主敵論でやってきた戦後の国際政治の基本的な見方をどうするのか、その議論が必要と思うので、そこに踏み込んだお話にしたい。8月10日(火)の午後6時からで、会場は神戸のどこか。
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はじめに──米中衝突をめぐる様々な論調から
一、 中国共産党がめざす「共産主義」とは
──中国共産党大会(2017年)習近平報告を読む
1、権利と暮らしを後景に追いやる経済成長至上主義
2、「社会主義現代化強国」の特徴=「世界一流の軍隊」
3、「社会主義の最も本質的な特徴は中国共産党の指導」
4、しかし中国人民は中国政府を信頼している
二、戦後国際政治の基本的見方を是正する
──「米帝=諸悪の根源」論はどこまで正しいか
1、「米帝」の覇権が中国の軍事対応を生み出すのか
2、「集団的自衛権」は「米帝」の策動の結果か
3、現実に即したリアルな世界観を身につける
三、中国の台湾侵攻にはどんな現実味があるか
──「どっちもどっち」でも軍事対応容認でもなく
1、 中国の願いと台湾人民の願いは矛盾する
2、 どの当事者も武力解決を望んではいない
3、望まなくても起こりうるのが戦争の歴史
四、日本はどう対応すべきか
──武力紛争があれば「局外中立」は難しい
1、中国の武力侵攻を明確に批判する側に立つ
2、日本、英仏独の軍事対応は中国を元気にする
3、武力統一は共産党瓦解への第一歩と理解させる
4、尖閣ではアメリカが、台湾では日本が仲介者に
おわりに──米中「新冷戦」論を乗り越える