昨日、一昨日は甥の結婚式があって軽井沢へ。よく目にする軽井沢高原教会だった。

 

 それよりも反省したことは軽井沢に関する思い込み。私にとっても軽井沢というのは、若い頃に知ったお金持ちの別荘があるところで、そこでとどまっていた。一度も行ったことがなかったし。

 

 ところが、もう若者の街なんだね。なんだか原宿が避暑地にやってきて、大規模になったという感じだった。若者が結婚式を挙げたくなるはずだ。過去のイメージに囚われていてはいけない。

 

 過去のイメージというと、改憲問題もそうだ。昨日、自民党大会があって一年間の運動方針が決められた。「赤旗」をみていると、大会報道の見出しが「運動方針に「改憲発議」」とあるし、長い行数で改憲問題に触れているので、改憲が引き続き運動方針の焦点であるかのように見えてしまう。

 

 しかし、実際のところ、前面に出ているのはコロナ対策である(当然だが)。昨年の運動方針では、前文に続く章で改憲問題を取り上げていたが、今年はそこはコロナ対策で、さらに成長戦略や震災復興などの各種政策が続き、その最後に改憲問題がある。昨年あった「憲法改正を目指す決意」といった「決意」などの強い言葉は使われていない。

 

 要するに安倍時代からは様変わりがみられることである。菅さんは、安倍政権の継承といったお題目は政権禅譲のために必要だから使ったが、明らかに改憲問題へのモチベーションは落ちている。

 

 その変化を指摘すると、改憲問題を軽視しているみたいにとられることを嫌って、「赤旗」報道のようになっているのかもしれないが、変化を隠すことは適切ではないような気がする。問題は、事実を隠すことではなく、この変化にふさわしい運動方針を打ち出せるのかということだ。

 

 各地の九条の会をみても、何をしていいか迷っているように思える。何かイベントを開いても、もはや9条が正面から取り上げられることは少なくなった。コロナもあってイベントそのものが減っているし、これもコロナ禍だからということで13条が焦点になったりしている。

 

 それは仕方なくても、では9条をどう位置づけるのか、9条の会がなぜ13条に特化したイベントを開くのかなど、説得力あるものを提示しないと、運動方針として多くの人の心に響かないのではないかと危惧する。指導的立場の人たちには奮起を期待したい。

 

 本日から週末まで東京。週末には秋田の大館に足を伸ばす。三か月ぶりの出張だ。