先日の神戸、三宮での講演でも感じたんですが、野党共闘を成功させるためには、野党のトップ同士の議論に任せていてはダメだと思います。もっと、その共闘を支える人たちが議論し、支え方を深めていくことが求められるのではないでしょうか。

 

 いえ、トップ同士の議論は大事なんです。それなしに共闘は実現しないのですから。でも、支える人の議論がないまま何かが決まっても、力を込めて支えるようにはならないと感じるのです。

 

 先日の講演会でも、野党共闘で自衛隊をどう扱うべきかについて、かなりお話をしたんです。それでも、質疑の中では、「ややこしい。外交がちゃんとすれば自衛隊はいらないと、すっきりならないのか」というお話がでました。

 

 有権者全体を見渡せば少数でしょうが、野党共闘を真剣に支える人に限定すると、そういう人はそれなりに存在します。ところが、野党共闘というのは、自衛隊どころか安保まで認めるわけです。集団的自衛権を認めた法律と閣議決定の撤回だけしか一致しないとなれば、2015年時点での自民党の政策に戻るだけになる可能性もあります。

 

 だから、それでも野党共闘には意味があると感じないと、とってもではないですが、選挙で力が発揮できない。さらには、野党各党の政策を見渡して、「ここまでならがんばれば一致できるのではないか」という線を見極めて、野党に要望していくことも必要でしょう。

 

 野党が共闘して政権をめざすって、日本の歴史上はじめてのことなのですから、もっと議論が必要なはずです。野党が率先して議論を呼びかけたほうがいいくらい。国民の中でも議論抜きにしては、おそらく前に進みません。

 

 ということで、その一環としてのイベントが、明日になりました。池田香代子さんと私の対談です。ズームですから、日本のどこにいても参加できます。お昼の一時から。お待ちしております。