はい、すでにお知らせしていますが、いわゆる「敵基地攻撃論」を安全保障と憲法の両面から議論する試みです。主催は、自衛隊を活かす会と兵庫県9条の心ネットワーク(県下の九条の会の連絡・連携組織)。どんな議論になるのでしょうか。

 

 チラシを見ていただければ分かりますが、ズームでも参加できます(ズームだと無料)。定員に達したら占めきりますが、まだ数十名分の枠が残っているはずです。自衛隊を活かす会のホームページからも申し込めますので、どうぞ。

 

 私は進行役をする予定。何と言っても、九条の会でがんばっている方と、九条が文面上は否定しているように見える自衛隊関係者の方(護憲という立場であれ)とが同席するのですから、議論をどう進めていけばいいのか、簡単ではなさそうです。大役を仰せつかりました。九条の会にも深くかかわってきたし、自衛隊を活かす会では事務局長なのだから、お前だったらできるだろうという、希望的観測にもとづく人選だと思われます。

 

 そこで冒頭、議論の共通の土俵をつくるために、私が二つの資料をお見せして、若干の解説をすることにしました。画像の通りです。

 

 一つは、敵基地攻撃とミサイル防衛のイメージ図です。各紙が載せていましたが、産経新聞がいちばん詳しかったので、使わせてもらいます。もう一つは、どこまでが専守防衛なのかということの、関連資料です。

 

 ミサイルが日本に落ちてくるのを撃ち落とすことについて、「憲法違反だ」と批判する人はそんなにいませんよね。イージスアショア配備で闘っていた秋田や山口でも、そんな議論は聞かれませんでした。

 

 一方、敵基地攻撃となると、とたんに違憲論が噴出します。でも、二つの図を見比べてもらえば分かるのですが、どちらも相手のミサイルを破壊する行為をすることなんです。

 

 違いは何かと言えば、極端な言い方をすると、単なるタイミングですよね。ミサイル防衛の場合は、相手のミサイルが日本に落ちてくることがはっきりしている段階で撃ち落とすのに対して、敵基地攻撃はその前の段階での破壊行為です。だから、どのタイミングだったら専守防衛になるのだと、政府自民党が何十年もの間、議論をしてきたのですね。

 

 まあ、明日は、そのあたりのことを紹介して、議論の共通のベースをつくった上で、議論してもらおうと思います。よろしくお願いします。

 

 なお、そういうことで、明日は朝から忙しく、神戸に泊まりますし、ブログはお休みです。お元気で。