見てはいなかったのだが、昨日、NHKの討論番組で、立憲民主党の代表選挙に立候補しているお二人が登場したそうだ。党名問題その他で議論したという。
党名については、枝野さんが「立憲民主党」、泉さんが「民主党」。政党名って、勝手に自分たちで付けてもらえればいいのだが、その政党がどう国民に向き合うのかにも関わるので、多少の関心はある。
以前、このブログで、「どうせなら民主党にせよ」と書いたことがある。現在の立憲民主党の指導部を見ると、「民主党」という名前は、安倍さんが「悪夢」と呼び続けたものにつながるという恐れが支配しているように見えるからだ。それに対して、民主党という名前を使わないことで、「あの民主党とは違う政党だ」と弁解しているように見える。そうではなく、徹底して民主党時代の間違いを根元的に掘り下げ、反省し、その上に新しい道を提示しないと、民主党が生き残ることはできない。少し前、福山さんが、合流して新党ができても民主党とどう違うのかと問われ、「綱領が民主党時代とは違う」と弁明していたが、その程度ではどうしようもない。紙に書くくらいは誰でもできるのであって、紙に書いたことを実現できなかったのが民主党であり、なぜそうなったかを現在に至るまで解明できていないからだ。
その点では、昨日の討論では、泉さんに分があったと思える。こう言ったそうだ。
「 一方、「民主党」を掲げる泉氏は「民主党政権では、枝野氏が幹事長をはじめ大臣も(経験)し、私もその政権の一端を担った。この責任、反省から逃げないことが極めて大事だ」と語った。」
枝野さんは、これに対して、立憲民主主義こそが憲法を無視する自民党との対立軸だと強調したそうだ。そういう面もあるだろうが、希望の党のたくらみを打ち破って立憲民主党を結党したことで、もう民主党の悪夢とはおさらばしたというような勘違いがあるのではないか。党名はどうあれ、民主党をどう総括するのかは、枝野さんこそが語らなければならない。
もう一つ、昨日、経済政策にかんしても議論されたそうだ。それについては明日に。