10日ほど集中した仕事をしていましたが、ようやく終わりました。緊急事態宣言が出て外出自粛が本格化したら仕事ができなくなると思い、宣言前後に集中して出張を組み、その成果をかたちに整えていたのでした。いまは、外に出ないでパソコンに向かっているしかできないので、仕事の仕方としては合理的だったかも。

 

 これで、9月末に終わる弊社の今期の仕事は、なんとかメドがついたことになります。会社の行方がどうなるかは見通せないところがあるけれど、自分が貢献できるのはここまでという感じでしょうか。

 

 事態が落ち着いてきたら、一つやりたいことがあります。6月30日に秋田の大館に行くことです。

 

 花岡事件と言えば、ご存じの方も多いでしょう。終戦間近の45年6月30日、鹿島建設が経営する花岡鉱山で働かされていた中国人労働者約800人が過酷な労働条件に耐えられず、いっせいに蜂起したのですが、ただちに出動した2万人の警察官などに拘束され、総数419人が殺された事件です。

 

 これまでとくに関係を持っていたわけではないのですが、昨年10月末に上梓した『日韓が和解する日』の中で少しとりあげました。朝鮮人の徴用工の問題とは違いも少なくありませんが、鹿島との和解が成立するなど、学ぶべきことも多いのです。

 

 いちばん学ばなければならないのは、毎年、この蜂起の日に、大館市が慰霊祭を開いていることです。この日には中国からも当事者や遺族がかけつけ、花岡のことを「第二のふるさと」と呼ぶ人もいるとか。すごいですよね。池田香代子さんがずっと同じ日にここを訪れていて、今年は参加したらどうかと誘われていたので、行く気になっていました。

 

 ところが、このコロナ問題です。ここを池田さんと訪ねるツアーは中止になり、中国から参加できるような状況でもないから、慰霊祭もおそらく中止されるかもしれない。

 

 まあ、でも、75年の節目の年だし、一度行く気になったので、可能なら行ってきます。前の日に大館に入り、午前中、花岡平和記念館(画像)とか中国殉難烈士慰霊之碑とか、いくつか回ってきます。

 

 やっと、仕事以外のことを考える余裕が生まれました。明日から、またまじめにブログを書きます。