この1週間ほど、ずっと詰めた仕事をしています。何かと言うと、この間、いろんなところで対談とか鼎談とかをやってきて、そのテープ起こしを頼んでいたのが出来てきたので、それを整理する仕事です。

 

 一つは、柳澤協二さんと前川喜平さんの対談。『官僚の矜持』というタイトルをつける予定ですが、合計で5時間ほどあって、総字数が7万字近い。

 

 もう一つが、3月末に沖縄県の米軍基地問題万国津梁会議が出した「提言」に関する仕事。対談が一つと鼎談が一つあって、合計で3時間半分。さらに今後、知事インタビューが加わるというもの。

 

 本をつくるのに、いろいろなやり方があり、それぞれ長所も短所もありますが、こういう対談などのテープ起こしをして、それを本につなげるのは、率直に言って疲れます。人って、話すときはかなり省略する場合があるんですよね。同じテーマで議論しているので、相手も了解していることが多く、全部を話さないでもお互いは理解している。だから、ちゃんとそれを活字にしたらこうなるだろうなと想像しながら整理していくのですが、これが気疲れします。

 

 それでも、この種の本の作り方のいいところは、議論することで思わぬ話題が発展していくことです。柳澤さんと前川さんの対談もそういうものになっています。整理し終わって、最後の第三章は、「自衛隊論と教育論の接点を論じる」とタイトルをつけました。この違ったものが交錯して議論されているのを聞きながら、へえ、こんなことが可能なんだねとびっくりしてしまいましたので。

 

 ということで、夜もすぐに眠たくなるんです。昨日もズーム飲み会でしたが、早々に退散。でも、そこで聞いてびっくりしたのは、コロナ問題で政府に設置されている専門家会議の人たちについて、原子力村の一員と同じみたいな批判がされているんですってね。びっくり。

 

 もし、自分にあまり仕事がなくて、ネット検索などに時間を割いたりしていたら、そんな記事を見て心穏やかではなかったでしょうね。仕事で心身ともに疲れますが、仕事に没頭していられるので、心の保養にもなっていると感じます。今週いっぱい、そんな幸せな時間が持てるかな。