先日19日の産経新聞。「米空軍、戦略爆撃機をグアムから撤収 米本土からの運用に切り替えへ」という記事が載っていた。

 

 そのタイトルの通り、グアムのアンダーセン空軍基地に配備されている戦略爆撃機B52を、米本土、ノースダコタ州のマイノット空軍基地(しゃしん)に移動させたというものだ。今後は、米本土の常駐させつつ、必要に応じて弾力的に展開させるらしい。大事なのはその理由である。以下のように書かれている。

 

 「米軍は2004年以降、戦略爆撃機のB52やB1、B2を交代でグアムに配備し、中国や北朝鮮に対する抑止力を維持するとともに、日本や韓国などの同盟諸国に向け、米国がインド太平洋地域に関与していく姿勢を打ち出してきた。

 しかし、グアムは中国の中距離弾道ミサイルの射程圏内にあり、有事の際は真っ先に標的となる可能性が高いなど、脆弱性が指摘されていた。」

 

 21世紀に入り、中国がどんどん軍事力を増大さしてくる中で、アメリカは当初、グアムなど極東にある米軍基地への前方展開を強化し、目の前で威嚇を強めるやり方をとった。いまでも海軍は南シナ海での作戦を重視している。

 

 けれど、中国のミサイル能力の向上は止まるところを知らず、グアムに戦略爆撃機を置いていても、有事にはその空軍基地が真っ先に破壊されることが明確なため、撤収することになったわけだ。まあ、この間、いろいろなところでそれは指摘されていたが、現実のものとなったということだ。

 

 本当だったら、グアムが最初にねらわれるなら、沖縄はもっとそうなるだろうと思わねばならない。だけど、産経新聞は、そこまで分析しない(というか、米軍にいてほしいので、分析したくない?)。

 

 海兵隊だって、いま同じことを考えている。先月末に沖縄の万国津梁会議がだした報告では、「大規模で恒久的な基地は軍事的に脆弱であることからその必要性は低下」しているとして、次のように記述している。

 

 「近年、海兵隊は中国などとの「大国間競争」に対応するため、「遠征前方基地作戦」(EABO)という新たな作戦構想を発展させている。そこでは中国の精密ミサイル攻撃能力の向上に対して、海兵隊は分散された小規模な兵力で重要な位置にある離島などに一時的な拠点を構築することが目指されている」

 

 そういう大きな変化があるのに、日本政府はまだ辺野古の固定した脆弱な基地建設に固執しているわけだ。万国津梁会議の報告書を広げる仕事をしていかないとね。

􏱌􏺪􏵙􏱔􏰤􏰰􏰑􏰵􏰓􏰪􏱖􏰷􏱥􏱊􏰭􏰲􏺪􏵙􏲳􏲴􏰵􏶁􏳙􏰻􏴐􏰯􏰷􏰒􏰺􏲚􏱣􏰐􏰀􏰢􏰋􏰌􏺫􏳈􏴂􏴃􏴄 􏴅􏺬􏺭􏳵􏴆􏰌􏲏􏲎􏰃􏱠􏰣􏰯􏰘􏵄􏴊􏵉􏰀􏲌􏴎􏰻􏰸􏰭􏱶􏺮􏺯􏰲􏴊􏴆􏰐􏰱􏲩􏰲􏲽􏲀􏰃􏰑􏰒􏷩􏶆 􏰲􏲟􏰃􏱐􏰨􏲣􏰲􏺰􏰩􏰵􏲳􏸳􏱛􏰒􏱣􏱖􏰠􏳫􏴤􏰻􏰸􏰯􏰷􏰒􏰤􏺅􏺆􏰀􏳿􏺇􏰵􏺥􏺱􏰪􏰊􏰺􏰰􏰑􏰵􏰓 􏰌􏷡􏰐􏰀􏰘􏴴􏺮􏺯􏰐􏺲􏺳􏲣􏰲􏱋􏱌􏰀􏰛􏱘􏲣􏰃􏴇􏴈􏰐􏰑􏰒􏱣􏱖􏰔􏰖􏲚􏰌􏳻􏲩􏲥􏰀􏺴􏷡􏵄􏴊􏵉􏰀􏰢􏰋􏰲􏲟􏱖􏰌􏱎􏴴􏰋􏰿􏺩􏴵􏱔􏰃􏱠􏹊􏱛􏰒􏰭􏰂􏰘􏱎􏵅􏵆􏸄􏱜􏱋

􏱌􏺪􏵙􏱔􏰤􏰰􏰑􏰵􏰓􏰪􏱖􏰷􏱥􏱊􏰭􏰲􏺪􏵙􏲳􏲴􏰵􏶁􏳙􏰻􏴐􏰯􏰷􏰒􏰺􏲚􏱣􏰐􏰀􏰢􏰋􏰌􏺫􏳈􏴂􏴃􏴄 􏴅􏺬􏺭􏳵􏴆􏰌􏲏􏲎􏰃􏱠􏰣􏰯􏰘􏵄􏴊􏵉􏰀􏲌􏴎􏰻􏰸􏰭􏱶􏺮􏺯􏰲􏴊􏴆􏰐􏰱􏲩􏰲􏲽􏲀􏰃􏰑􏰒􏷩􏶆 􏰲􏲟􏰃􏱐􏰨􏲣􏰲􏺰􏰩􏰵􏲳􏸳􏱛􏰒􏱣􏱖􏰠􏳫􏴤􏰻􏰸􏰯􏰷􏰒􏰤􏺅􏺆􏰀􏳿􏺇􏰵􏺥􏺱􏰪􏰊􏰺􏰰􏰑􏰵􏰓 􏰌􏷡􏰐􏰀􏰘􏴴􏺮􏺯􏰐􏺲􏺳􏲣􏰲􏱋􏱌􏰀􏰛􏱘􏲣􏰃􏴇􏴈􏰐􏰑􏰒􏱣􏱖􏰔􏰖􏲚􏰌􏳻􏲩􏲥􏰀􏺴􏷡