このご時世になぜコロナを書かないのかと言われそうだが、それはみんなが書いているからね。私には求められていないだろう。やはり私でしか書けないことを。

 

 一昨日(24日)の「赤旗」に志位さんのインタビューが掲載されていた。BS朝日「クロスファイア」で、聞き手は田原総一朗さんだ。

 

 予想していたことだけど、がっかりだった。これで野党共闘は大丈夫なのだろうか。

 

 田原さんが野党共闘の政策についていろいろ突っ込んでいて、志位さんが、共産党主導の民主連合政府では日米安保条約など根本的に必要な改革を行うが、野党連合政権では大きな改革までは行き着かないと説明している(いわゆる「よりまし」政権であることを明確にしたということだろうか)。それを受けて、こんなやりとりがある(昨夜から「赤旗」電子版の閲覧が「赤旗」側のシステムエラーでできなくなっていて、引用が正確でない可能性あり)。

 

田原 つまり専守防衛ということだ。

志位 政権としてはそれで対応する。

 

 それに続いて、志位さんが、その対応の根拠を説明している。自衛隊は憲法違反であるが、それを野党共闘には持ち込まないこと、共産党は自衛隊違憲を貫くが、政権の一員としては合憲という対応をとること等々である。

 

 これまでと似ているようだけど、そうではない。これって、専守防衛の政策は違憲だと言い切っているのである。そして、野党政権は違憲の専守防衛政策を進めるという大問題があるので、民主連合政府への転換によって、ようやく自衛隊解消という合憲の政策をとれるという「展望」を述べているわけだ。

 

 うう〜ん、例えば、野党政権ができたとして、「赤旗」は自衛隊や専守防衛をどう報じるのだろうか。政権の一員としては「合憲」とみなすというけれど、それは政権の一員である「閣僚」だけで(閣内に入るとして)、例えば志位さんが閣内に入らなかったとしたら、志位さんは党の代表として、専守防衛合憲論をとる共産党出身の閣僚を含めて政権批判をするのだろうか。「赤旗」も政党の機関紙だから、政権批判をするのだろうか。

 

 それとも、政権の一員という場合、共産党そのものが政権の一員なのだから、少なくとも中央委員会とその参加にある「赤旗」は、自衛隊と専守防衛について合憲論をとるのであろうか。その場合、地方組織や党員は違憲論でがんばり、中央委員会や「赤旗」を堂々と批判しても問題にならないのだろうか。そうやって共産党内が分裂してもいいという判断なのだろうか。

 

 これって、政策としての専守防衛をどう考えるかという問題にもつながる。(続)