2月13日から4泊5日で訪問する予定でした。無差別爆撃された都市を巡るツアーの一環で、日本による重慶爆撃の第一人者である潘恂先生(西南大学教授)にお話を伺い、被害者とも交流する予定でした。

 

 まあ、仕方がないですね。地図にあるように、武漢のある湖北省は重慶の隣ですからね。まだ重慶で死者、患者が出たという話は出ていないようですが、重慶のあとに訪問する予定だった成都は、もう患者が出ていますし。秋には行けるかなあ。4月のドレスデン、ゲルニカは大丈夫でしょう。

 

 それにしても、テレビの盛り上がり方、すごいですね。テレビ朝日の「羽鳥モーニングショー」って初めて見たんですけれど、玉川徹さんって、もっと冷静な人だと思っていました。中国人がどんどん日本に入ってくるのを強制的に追い返せないのかみたいな(正確な引用ではないと思いますが)、それってネット右翼でしょと思わせる言論が、こういうときは普通になるんでしょうか。公衆衛生の専門家が出ていて、新型インフルエンザのときも日本の致死率は他国と比べて一桁少なかったとのべ、日本の対策は人権に配慮しつつも優れていることを強調するんですけど、耳に入っていないみたいでしたね。

 

 その公衆衛生の先生、なかなか説得力がありました。中国が武漢封鎖を決めたことについて、一般には「共産党の独裁で、人権に配慮しないからできる」という見方がありますけれど、この先生は、権力の側が自分が先頭に立っていることを国民に強調して見せつけるという側面を強調していました。

 

 まあ、実際に感染の拡大を防ぐということと、国民の不安が高まるなかで、それにどう対応するかということと、いろんな要素を勘案してやるべきことが決まるんでしょうね。政権を運営するって、ホント、たいへんなことだと思います。安倍さんにはただただがんばってほしいですね。