新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

 母親と過ごす束の間の年末年始を終え、13時発の新幹線に搭乗。「楽しかった」と言ってもらえて、わたしもうれしい。

 

 内田樹さん編集責任の『街場の日韓関係』も、ほぼ書き終わった。あとは内容ではなく文章上の問題なので、残りの正月は心安らかに過ごせるだろう。

 

 その文章上の問題なのだが、最後に、ラスボスを登場させたらどうかと考えている。かつての植民地支配を合法だと考えている頑迷なラスボスだ。

 

 旧植民地諸国が結束して宗主国を追い詰めていく。そして最後、崖っぷちになってラスボスがあらわれ、次のように叫ぶのだ。

 

 「イホウ、イホウってうるさいね。確かに、現在と同様、われわれが植民地支配をしていた19世紀以前も、植民地の人々をジェノサイドしたら、それは違法だったでしょう。そこは認めるさ。

 

 だけど、植民地支配そのものが違法だって、誰が決めたの? われわれ文明国は、それを合法だと認めたよ。あんた方はどうだったのさ。違法だってどこかで決めた?

 

 そもそもあんた方は、水準が低すぎて、国際法という概念がなかったでしょう。法という概念がないところに、合法もなければ違法もない。支配されることが違法だって決めるだけの水準がなかったってことさ。

 

 合法か違法かを決められたのはわれわれだけっていうこと。ようやく法律のことを理解したあんた方が、いまになって勝手なことを言ったってダメなの。法の不遡及といってね、あとになって違法だと決めて裁くなんて、法律の世界では許されないことなのよ。それくらい分かるでしょ。」

 

 その論理に打ち勝って、ゲームで勝利するんだよ。どうでしょ。

 

 でも、ファミコンからはじまって、この種のゲームってやったことがないんですよ。ラスボスっていう言葉だって、何年か前、紙屋高雪さんのサイトで見て、「何、これ?」って分からなかったほどのオンチ。だから、ゲームのことをよく知っている人に聞いて、リアリティを持ったものにしないとね。