一昨日、1年4か月にわたって続けてきた抑止力講座の最終回でした。柳澤さんが「抑止に替わる戦略を求めて」と題してお話しし、その後、活発な議論がされました。近いうちに動画はアップされます(IWJのサイトではもう見られますが)ので、関心のある方はご覧ください。

 

 今後、「活かす会」は何をしていくか。もう発足して6年になるんですね。

 

 とりあえずは、この6年の成果、とりわけ抑止力研究の成果を発展させていきます。防衛問題に関心のある市民の方々といっしょに議論しながら、抑止力の代替策を提示していくという感じでしょうか。

 

 すでにある大きな県の「9条の会」から、「活かす会」といっしょにシンポジウムを開催したいという打診がありますので、相談している最中です。「9条下の防衛政策は可能性に満ちている」をテーマに、自衛官と市民が議論する場を提供するという取り組みになるんじゃないかな。

 

 その議論の素材となるよう、この間の抑止力講座の成果を、何かかたちあるものにしたいと思います。常識的には本にすることでしょうが、それ以外に、短くて読みやすいパンフレットのようなものもつくったらいいかもしれません。

 

 そういう取り組みを自分たちもやりたいという方がおられましたら、是非、ご連絡ください。ご相談しましょう。

 

 さらに、個別的にはなりますが、大事なテーマをとりあげ、研究と議論をしていくつもりです。とりあえずは、「軍事法廷の是非──護憲・改憲論を超えて」みたいなテーマで、この秋(10月11日か18日の午後いっぱいかけてです。調整中)にやります。日本で自衛官にかかわる裁判を一番たくさんやっている弁護士、この問題で研究と提言をされている元空将補、ドイツの軍事法廷に詳しい研究者などが参加し、「会」のメンバーと議論することになります。

 

 あと、これは「もしかしたら」という程度の話ですが、伊勢崎賢治さんのニューヨーク講演と公演が現実のものになるかも。近く、ご自身が編者となって英語の研究書が刊行されるそうで、アメリカの大学が受け入れてくれる可能性が生まれそうです。その場合はツアーを組みます。ついでにコスタリカに足を伸ばすかもしれません。乞うご期待です。