共産党の参議院議員の大門実紀史さんがいつもフェイスブックに記事をあげていて、愛読している。昨日、〈 同じ人とは思えぬ 〉と題して、次のような記事が書かれていた。

 

 先週金曜日、麻生大臣に対する問責決議案の賛成討論に立ち、森友事件や今回の金融庁報告の受け取り拒否など、自らの都合の悪いことは無かったことにしようとする安倍強権政治に、麻生さんが主要な役割を果たしてきたことを厳しく批判しました。

 そのあとエレベーターで一緒になった、同じ財政金融委員会に所属する自民党議員(麻生派)がわたしに言いました。

 「麻生さんは、大門さんにいわれたことが、いちばん身にこたえたのではないかな」と。

 それは、赤旗記事には載らなかった次のところのようです。

『……麻生大臣とは、この6年半で81回、委員会で質疑をしました。どういうわけか、いつも私には前向きな答弁をして頂き、庶民から高金利をむさぼるメガバンクのカードローンや、大手損保に中小代理店がいじめられている問題など、弱い立場の人に配慮した麻生さんの指示で一気に改善が進んだこともありました。それだけに、同じ人とは思えぬ暴言の数々や、今回のような対応は非常に残念であります』

 

 まあ、「赤旗」記事に載らなかった問題をどう見るかは別にして。もちろん、共産党と自民党だから、政策の根本のところでは違うわけである。しかし、いくら大銀行を大切にする自民党といっても、それが中小企業や庶民をいじめすぎるのを見ると、誰だって義憤を感じる。そういうものをすくい取って改善を迫るワザを持っている共産党の議員って、いるよね。

 

 私が共産党政策委員会にいるとき、政策委員長は筆坂さんという人だったが、破産仕掛けの零細企業社長の陳情があって、大蔵大臣のところに電話し、粘りに粘って助けてあげたこともあった。大臣は「これっきりだよ」と念押ししたそうだが。

 

 関係ないけど、麻生さん、金融庁報告書は受け取りたかったんだと思う。だって、当初は報告書を評価していた。麻生さんというか自民党の本音をあらわした報告書だから、評価するのは当然でしょ。

 

 それに部下にいい顔をするという性格というか、そこを売りにしてきた人でもあるしね。事務次官のセクハラの時もかばっちゃって、やり過ぎだったけれど。

 

 金融庁報告書を評価しようとした麻生さんと、それをつぶした安倍さんと菅さん。すでに鉄の結束は崩れているよね。

 

 そこに手を突っ込んでかき回してくださいね。大門さん。