このブログになってから、「自衛隊を活かす会」のことは紹介していませんでしたよね。2014年6月、柳澤協二さん(元内閣官房副長官補)を代表に発足したもので、他に伊勢崎賢治さん(東京外国語大学教授、元国連PKO幹部)と加藤朗さん(桜美林大学教授、元防衛研究所)が呼びかけ人をしています(私は事務局長)。正式名称は、「自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会」。

 

 基本的な目的は、もちろん自衛隊を否定するのではなく、かといって国防軍や集団的自衛権に走るのでもなく、現行憲法下での自衛隊の在り方を模索していこうとするものです。憲法についての考え方は様々ですが、会としては、現行憲法のもとでの安全保障その他防衛に不可欠なことを議論し、提言していこうということです。

 

 結成から5年が経ちますが、この間、幹部自衛官、防衛研究所の方、学者などさまざまな方々のご参加を得て、25回ほどのシンポジウムなどを開催してきました。その記録は基本的にホームページで公開していますので、ご覧ください。

 

 この1年半ほどの間は、戦後日本の安全保障を決定づけてきた「抑止力」に対し、「自衛隊を活かす会」は何か代替案が提示できるのかをテーマに議論を続けてきました。その最終回が6月26日(水)に行われ、柳澤さんが「抑止力に替わる戦略はあるのか」をテーマにお話しし、参加者のみなさんとともに議論をします。

 

 7月は参議院選挙、衆議院とのダブル選挙も話題になる中で、代替案が現実味のあるものになるかが問われます。「抑止力」の強化を訴える与党に対し、代替案がいずれかの政治勢力によって提示されることがあるのでしょうか。「自衛隊を活かす会」はそれを提示していきます。

 

 6月26日は党首討論が予定されていますが、その終了直後の午後5時から、衆議院第二議員会館多目的会議室でお待ちしております。参加ご希望の方はホームページからお申し込みください。