本日、4月に刊行する2つの本を印刷所にほうり込んだ。やれやれ。5月には3冊をつくることになっているから、気の抜けない日々が続く。

 

 その準備をしながら、来年の本で1冊、メドをつけた。空襲の本である。

 

 立命館大学の安斎育郎さん(平和ミュージアム名誉館長)が責任者をつとめている世界平和博物館会議というのがあって、世界中の博物館が集まっているので、以前から関心があった。それを訪ねるツアーをやっていけば、いつか本につながると思ったのだ。

 

 昨年、旅行社と安斎さんをつないで、すでに今年韓国のいくつかの博物館を訪ねる旅をやった。大盛況だった。

 

 私は企画者として招待されたのだけれど、忙しくていけなかったのだ。というより、魅力的なツアーを提案していて、それになら参加すると表明しているのだ。

 

 どういうツアーかというと、ゲルニカとドレスデンの平和博物館を訪ねるものだ。ゲルニカはご存じのように、ヒトラーが空襲して虐殺を行い、ピカソが絵を描いたことで知られている。ドレスデンも第二次大戦末期、連合国による大空襲を受け、町並みが完全に破壊された。

 

 この2つに旅行して、平和博物館の関係者から濃密なレクチャーを受ける。それに加えて、東京大空襲、日本による重慶爆撃の4つを入れれば、立派な本になるのではないかというのが私の現在の構想である。

 

 ということで、昨日、旅行社の方と最初の打合せ。まずドレスデンに行き、ナチスによるゲルニカ無差別空爆があった4月26日にはゲルニカに入る。合計7泊9日の旅になるかな。

 

 ゲルニカのあるスペインのバスク地方は食事も抜群においしいあらしい。充実したツアーになるのではないかな。関心のある方はどうぞご連絡ください。