一見するとごく平凡で何者でもない中年男が、実は一流の殺し屋という裏の顔を持ち、激しい戦いを繰り広げる姿をユーモアを交えて描いた「Mr.ノーバディ」の続編。
前作、未見。冴えない男は実は一流の殺し屋という設定、こんな力があったらいいなと思うことがある。(笑)これを痛快に見せてくれる作品だろうと観ることにしました。
男は家族の中で孤立している。なんで夫婦になったのか?
これを解消するように男は遊園地で過ごす夏のバカンスを計画。ところが子供の喧嘩から地域の闇組織と闘う羽目に。そこで見せる家族の絆、一族の血の繋がりと夫婦愛の強さで戦う。作品の魅力は・・・・。
編集が凝ってる!
“ここはどこで、誰の話だ”とエピソードの繋ぎが分かりずらい。分かり辛いではなくわざとこうしている。(笑)これも魅力かも。寝っ転がって観る作品ではない。
原案::デレク・コルスタッド、脚本:デレク・コルスタッド アーロン・ラビン、撮影:カラン・グリーン、編集:エリザベット・ロナルズドッティル、音楽:ドミニク・ルイス。
出演者:ボブ・オデンカーク、コニー・ニールセン、ジョン・オーティス、RZA、コリン・ハンクス、クリストファー・ロイド、シャロン・ストーン、ゲイジ・マンロー、ペイズリー・キャドラス、他。
物語は、
ロシアンマフィアとの壮絶な死闘から4年。焼失させた3000万ドルを肩代わりした組織への借金を返済するため、ハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)は休日も返上し、昼夜を問わず任務をこなしていた。その結果、家庭は崩壊寸前になってしまう。妻や子どもたちとの関係を修復するため、一家でバカンスを計画するが、旅先の寂れたリゾート地は巨悪組織の密輸ルートとなっていた。やがてハッチは、地元保安官とのささいな衝突をきっかけに、巨悪組織を相手取ったド派手な全面戦争に巻き込まれていく。(映画COMより)
あらすじ&感想:
冒頭、犬と一緒のハッチがライターに火を点けて(“プラマービル最高”と)傷ついた指の治療姿に、組織の男が「君らは何者なんだ」と問うシーンから物語が始まる。実はこれがテーマ。ハッチも家族もノーバディだった。
〇家族関係がぎぐしゃくしてきたハッチは家族旅行を思いついた。
妻ベッカ(コニー・ニールセン)に息子のブレイディ(ゲイジ・マンロー)、娘サミー(ペイズリー・キャドラス)と暮らすハッチ。一週間のカレンダーで家族の行動が示されるがハッチは家にいないらしい。この描写にびっくり、面白い。
ベッカがハッチに電話すると「帰れない」」という返事が戻ってくる。ベッカは水泳で気分ばらし。木曜日の夜、ハッチは殴り合いの仕事があって、金曜日の朝、顔に傷を負って帰宅した。ベッカが「そろそろ夏休み」と声を掛け、そそくさと仕事に出掛けた。ハッチは家族の絆を戻すため何をしようかと考えた。
思いついたのがこれ、
ハッチはロビーで客を待っていた。木曜日の夜、ハッチ数名の客を追いエレベーターに乗り込みカードデーターを奪いこれらを始末した。その後駐車場で待機、やってきたMP7装備のブラジル男たちと派手に闘いこいつらを始末した。このとき相手車に“プラマービル最高”のラベルが貼られていた。組織の男から「成果は80万ドル、ハッチの借金は3000万。次やるか?」と聞かれ「休む」と答えた。すると男が「本能は変わらん、また何かしでかすが、当局は関わらんぞ」と言った。
ハッチは古い“プラマービル・パーク”CMを探し出し、家族で見て、プレイディが反対したが、“家族の思い出作りが必要だ”とアメリカ初のウォーター・パーク“プラマーヒル”に行くことが決まった。
ハッチの仕事は?組織の男は?と初めてのものには分からない!
旅行にはタッチの父親デヴィッド(クリストファー・ロイド)が加わった。粋なお爺ちゃんで恰好いい。
パークについて、先ず宿を決めた。
夫婦の部屋に子度たちの部屋、お爺ちゃんはハッチらとは別に湖畔のロッジに宿を取った。
食堂で食事時、ハッチが幼い頃、弟のハリーとここでホットドッグを喰ったこと”を思いだしていて、アベル保安官(コリン・ハンクス)と目が合いちょっとトラブった。
ハッチはホットドッグを食べる幼い子に自分の姿を重ねていると「じろじろ見るには失礼だぞ」とアベル保安官に注意された。ハッチは「何か違反したか?」と問い返し嫌な思いをした。
〇みんなでパークのゲームを楽しんでいる時、息子のブレイディが若い男(マックス)の罵声にキレで喧嘩、さらにハッチがキレて大乱闘になった。
ブレイディが妹のサミーが熊の人形を欲しがり、それを買って支払しようとした時、若い男・マックスから「俺の彼女に無料券を渡した。このバカが!」と罵声され喧嘩になった。ハッチが止めに入ったときに人形売店の男が「金を払ってない」とサミーの頭を殴った。これにキレたハッチがベッカの制止を無視しこの男を追いゲームセンター内で大乱闘になった。
ベッカはアベル保安官(コリン・ハンクス)から事情聴取され、その後アベル保安官はハッチをプラマービル・パークの支配人・ワイアット(ジョン・オーティス)のところに連れだした。
ワイアットが「俺はこの町を仕切っている。俺の息子マックスを傷つけた」と怒る。ハッチは「違う、それは俺の息子だ。息子に謝らせる。俺は娘を叩いた男にキレた。あんたならどうする」と反論すると「分った、釈放しろ」と保安官に指示した。
ハッチが警察の取調べ室を出る時、アベル保安官は部下に「連中を追い出せ!」と指示した。
この事件でバッカがハッチを責めると思ったら、ハッチはバッカのために特別なワインを準備していて、バッカは「会った瞬間にあなたは危険な人だと分ったが、いい思い出よ」と全てを許してしまった!(笑)
〇次の日、家族はパークの遊具で楽しんだ。
銃ゲーム、風船ゲーム、魔法のミラー室、ウオーターシューター、メリー・ゴーランドなどを楽しみ、これをサミーがカメラに撮った。
ダッグボート遊覧で、ハッチが保安官らに襲われる事件が起こった。
家族が湖一周の遊覧コースを楽しもうとパークの名物“ダッグボート”の乗船桟橋に急いでいる時、ハッチは保安官と4人の男につけられてことに気付いた。
ハッチは家族をダックボートに乗せ、「ここで待っている」と乗船せず他のダックボートに乗り、保安官らをボートに誘い込んだ。
案の定、保安官らがハッチに襲い掛かり、乗客に分からないよう素手とナイフ、パイプや小さな錨で闘うという“痛い闘い”になった。ハッチは小指を斬られ一度は湖に落とされたが這いあがり、こいつらを始末した。
バッカらは下船し、「パパはどこにいったか?」と探す中で檻の中のオオカミを発見。バッカはサミーに「オオカミの信頼を得て、世界は安全になるのよ」と教えた。(笑)
この種のダジャレが多いのもこの作品の特色。
〇ハッチは陸に上がり、三味線を弾く男に電話した。
ハッチは異母弟のハリー(RZA)に「むかし来たときは楽しかった。今はとんでもないパークになっている。地元警察がギャンブルと結託している」と話した。ハリーは座禅を組みお茶を立て「大切な客だから丁寧に扱え」と話し電話を切った。(笑)
〇ダックボートで格闘した保安官がアベル保安官に電話。
保安官は病院へ移送途中で「全員やられた。ただの観光客ではない!」とアベル保安官に報告した。
このときアベル保安官はアイアッドの倉庫にいた。
アイアッドはアベル保安官に「古いパークの運営赤字を埋めるために保管している」と大量の紙幣、金、麻薬を見せ「レンディーナ(シャロン・ストーン)の悪名が上るものばかりだ。トラブルに備え応援を頼む。息子のマックスもしっかり見張ってくれ」と要請中だった。
レンディーナは賭博場を経営し、イカサマがあれば自ら乗り込む、ショットガンで客を消すのが彼女のやり方だった。
〇ハッチは組織からプラマービル・パークの闇を知った。
ハッチは世話になってる組織に電話で「プラマービル・パークの問題、知っているか?」と聞く。すると「裏ルートになっている。カナダから麻薬等の違法物が入りその行方は不明だ。大組織でやっており多分ボスはレンディーナ、ロシア人だ。一匹狼で誰からの指示も受けず銃を手に乗り込む。彼女は君の家族全員の皮を剥ぎ君に見せるだろう。手助けはしないがヒントはやる」と場所や勢力・武器などの情報を教えてくれた。
組織はFBI?ハッチはFBIの下請けをやっているの?
〇ワイアットはレンディーナの借金返済を断わった。
レンディーナが「まだ残っている。あんたも父親と同じように死ぬか?」と問うと「俺は違う」と返事が返ってきた。レンディーナは「お好きなように」と電話を切った。
レンディーナはアベル保安官に「ワイアットに誰がボスかを教える。ワイアットの大切なものを奪え!」と指示した。
アベル保安官はワイアットの倉庫を尋ね、彼の子分をなだめ重要物件を持ち出し、息子マックスを確保した。
ハッチは父親のデヴィッドに電話し、ベッカら家族をデヴィッドが滞在するロッジに移動するよう頼んだ。
〇ハッチは単独でワイアットの倉庫を襲い、爆破した。
ハッチは「絶対にエスカレートしないように」と祈りなはら倉庫に侵入し、大量の紙幣にガソリンを撒き、アベル保安官に「俺は夏休みが欲しいだけ。君に望むのは事態の鎮静化、それだけだ」と要求した。アベルは「事態の鎮静化、なめるな!お前が来る前には問題はなかった。さっさと消えろ!」と答えた。
ハッチはいったん倉庫を出て車で帰り始めたが、戻ってきてアベル保安官と戦い札束に火を点け、マックスを救助して逃げ出した。倉庫が大爆発!
レンディーナは倉庫が爆破されたことに激怒。
レンディーナの腹心・カートゥーシュは倉庫内の焼け残った現金、麻薬、生物兵器、金を回収し、「部下は全員死亡、人質は取られた」とレンディーナに報告した。レンディーナは襲撃時の監視映像を見て「こいつは何者だ」と聞いた。「荷を吹っ飛ばしたのは家族と休暇にきた観光客」と答えた。レンディーナは「こんな客がいるのか?一線を越えている」と驚いた。そこにアベル保安官から「男の家族はホテルにいない」と報告してきた。レンディーナは「こいつは役立たずだ」と吐き捨てた。
〇ハッチはマックスを連れてロッジに戻った。
デヴィッドはハッチの無事を喜んだ。ハッチはブレイディとマックスを仲直りさせた。
ベッカが「あなたはやらないと約束していた」と怒っていた。
ハッチは「俺はどうしても自分を制御できない、それを思い知った。もう忘れてくれ、これは命令だ!」と自分の気持ちを伝えた。ベッカは「命令とは何様よ、いろいろあるがあなたは父であり、私の男よ、かたづけてきて!」と言い放った。(笑)
ハッチはハリーに電話した。
〇ハッチはワイアットと共闘しレンディーナ軍を全滅することにした。
ハッチはプラマービル・パークの事務所でワイアットに会った。彼はバットを持ち激高していた。ハッチは「息子は無事だ」と伝え「レンディーナは共通の敵、共闘しよう」と提案した。ワイアットは同意し「レンディーナはここに向かってくる」と言った。
レンディーナは部下にパーク奪取を命じた。
ハッチはプラマービル・パークの施設・遊具を利用して戦う準備を開始した。
ワイアットは「親父が集めた、まだ使える」と銃器・弾薬を見せた。ハッチは試射して使えることが分かった。
ハリーが「実在的危機だ」と駆けつけた。
オオカミを野放しにした。銃ゲーム、風船ゲーム、魔法のミラー室、メリー・ゴーランド、ウオーターシューターなどに爆薬や地雷を仕掛け、ここに引き込み撃破することにした。デヴィッドがガトリング銃を天望台に上げ、射撃準備を整えた。
ベッカはロッジで見つけたクロスボウを携えパークに急いだ!
〇デヴィッドがレンディーナ軍の接近を発見、戦闘が始った。
レンディーナはカートゥーシュに「ハッチ家族がいるロッジに1班を向かわせ、ここは焦土化、捕虜はいらん」と指示した。
夜間、アベル保安官がゲートに現れ「さんざんコキ使われてきたが今からここは俺が仕切る。銃を渡せ!」と喚いた。ワイアットが拒否するとアベルが引き返し始めた。その時、レンディーナ軍の銃が火を噴き、アベルに集中した。これを合図にレンディーナ軍がパークに侵入、熾烈な戦闘となった。
その結末は、
口笛でハッチに襲い掛かるレンディーナ。ハッチは捕われ、あわやという時、ベッカが放った矢がレンディーナの胸を貫いた。ハッチはパークの爆破を命じてバッカとともにプールの中に脱出。ここでふたりはキス。(笑)
一方、ロッジにはハリーが駆けつけ、ブレイディともにカートゥーシュ軍と戦う。ハリーは刀で相手の顔面を真っ二つに切り裂き、「これがマルセル家の家訓第1条刀の対決には蛮刀を用いるな!だ」と叫んだ。(笑)
ハッチとベッカは組織によって「お前たちは何者だ」と裁かれたが「夫婦だ」と無罪放免となった。
マルセル一家は戦い終わって、サミーが撮った写真をスライドにして楽しんだ。
まとめ:
今回の見どころは、
風采の冴えないハッチのキャラクターと家族の絆の強さ、経営者・警察・闇の組織がグルになった3重構造の闇の深さ、意外やトップがシャロン・ストーンというのがいい。日本刀を振り回す格技からガトリング銃をぶっ放し爆薬でビルをぶっ飛ばすまでのいろいろな戦い方が楽しめる。
巨大な闇とどうやって戦うのかと・・・。
まさか、闇のトップがシャロン・ストーンとは。ワイアットと組み、プラマービル・パークの引き込み遊具を使って戦うというアイデア、面白く観ました。
格闘を楽しむ!
個人格闘から、爆破、ガトリング銃を含む本格的な戦いへと拡大。でもボブ・オデンカークの格闘技がいい。ハリーが日本刀を振り回し「マンセル家の家訓第1条刀の対決には蛮刀を用いるな!」も見どころ。随分と日本びいきな作品、みなさん、みてあげてください!
前作は知らないで比較はできない。本作、ドタバタの面白さはあるが、あまり好みではなかった。でも年取ったクリストファー・ロイド爺さんの生き方がいい。そして、まさかこんな姿のシャロン・ストーンに会えるとは思わなかった。笑った!
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