「今の小学校を知ることは未来の日本を知ることになる」」というキャッチコピーに魅入りWOWOWで観ました。
小学1年生の入学準備から2年生になるまでの成長が、入学時の世話を担当した6年生の卒業までの学校生活が学校主要行事に添って描かれ、日本の小学校を考えてみようというドキュメンタリー映画。
第97回アカデミー賞の短編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされた作品。
自分の小学校時代を思い出して見ました。
学校給食などなかった大昔の小学校との比較で驚くことも多いが、ほぼ同じようなことをしていることに驚きました。
1年生のとき何も出来なかった子が6年生となり卒業していく姿に、“社会生活に必要な礼儀やしつけ、生徒の中で自分の役割を考え、自分らしさを見つけた”と感嘆、遊んだことしか記憶にない自分には生徒も先生も凄いと驚きました。
監督:山崎エマ、プロデューサー:エリック・ニアリ、撮影監督:加倉井和希、編集:山崎エマ、音楽:パイビー・タカラ。
あらすじ&感想:
冒頭、入学前の子が母親から給食で困らないように食器に水を入れ食器プレートで運ぶ練習を受ける。靴は決められてところにきちんと置くようにしつけられる。また名前を呼ばれた時の返事の仕方。黄色い帽子にランドセルに学習机の準備など準備万端。ゆうた君とまもちゃんが入学式を楽しみにしています。
一方、新入生を迎える6年生は靴箱や教室の清掃、机・椅子を整頓。式場に椅子を並べて新入生の入学式を待つ。
入学式では行儀よく校長先生からお祝いの言葉を戴く。みんな大きな声で”ありがとうござます”と応答。これにはびっくり!!
〇1年生の入学時教育は、
新入生たちが一斉に靴箱に押し寄せるが6年生の援助て決められた場所にきれいに収めて教室に向かう。教室では定められた棚にランドセルを収納。先生によって手の上げ方、廊下は走らない、右側通行!を教わる。当座必要なこととして多くのことを学ばねばならない。手洗い、清掃の仕方など。
一方、6年生は、
担任の遠藤先生から”社会に役立つためには自分の殻に籠るな!”と気合を掛けられる。学級委員など各人の役割りが決まっていく。
〇1年生の日課が始った。
登校はきちんと列を作って歩く。校庭は6年生によって整備される。1年生はここを歩いて校舎に。中に入るとコロナ予防のための手洗い。今日の献立が気になる。算数の時間、コロナ対策のための透明なアルリク版を机に立てて隣席の子と隔離された状態で授業を受ける、日本固有の授業風景ではないでしょうか?
6年生の放送係による給食のお報せ、歌がれる。
給食時間、
1年生は食事の運び方、食べ方を教える。1年生の食事は大混乱、これに比べて6年生の食事は行儀よくとても静かです。
震対処訓練、
6年生がみごとに一斉に机の下の潜る。1年生がそろいの白い頭巾をかぶり校庭に避難する。“おそい!”と急かされる。“日常の基本を身につけましょう”とこの訓練をすることの意味が教えられる。
ここで6年担当の遠藤先生の日課が紹介される
遠藤先生は朝5司50分に学校に到着。ここで朝食、教室を掃除して生徒の登校を待つ。
授業にあたり、提出課題のしっかりチェックする。やってない者には厳しく指導する。コロナ対策として室内の清掃をうるさく指導する。自分でドアをアルコールで拭く。先生は大変な仕事だと思う。
1年生の銃箱の清掃はまだ6年生の担当だった。係がチェックして記録に残す。拘置所みたいになっている。(笑)
先生に対する教育監察が実施される。
先生の授業参観後、偉い先生の講演を聞く。当日は国学院大教授の“ビー玉貯金”居王育、“自分らしさ”についての話だった。“いじめの原因にもなるので日本のやり方がいいのか改める必要がある”というもの。
子供たちがグランドで自由に遊ぶ時間。
グランドは子供たちで溢れている。サッカーボールを蹴るものなど。いろいろな遊具で遊ぶ。グランドが狭すぎる!
コロナ緊急事態宣言発令
6年生の林間学校中止が決まり生徒ががっかりする。「オリンピックが開催されるのに何故できないの」と意見を出す先生もいた。
“間もなく夏休み“と校長先生の校内放送。
1年生は初めての“あゆみ”(成績表)を渡された。担任の先生がひとりひとりに丁寧に説明をして褒め、励ます。
〇2学期 秋
緊急事態発令で分散登校となり、放送 部員もひとりになったそれでも頑張ってやりとげた。また、登校できない子のためにオンライン教育が始った。
運動会の準備が始った。
“皆が成長する会、家族に見てもらい会にするぞ”と先生も生徒も準備を始めた。
6年生は縄跳びで“自分の壁を乗り越える”とみんな頑張った。1年生は帰宅しても家の中で走る練習をした。(笑)
コロナ禍の学校生活。
給食は透明な遮蔽版で閉じた中で食事する異様な光景。 “母親が病気“で泣く1年生の女子を先生が励ますという光景が見られるようになった。”帰るときはカーテンを開けて帰りましょう“と放送が流れる!
そんな中でも帰宅して縄跳びの練習に挑む6年生の木原君。先生たちは走り競争の判定を厳格に行うための研修を行った。しっかりグランドを整備した。
運動会の本番、
みんな頑張った。木原君は3重跳びが出来るようになって大喜び。まこやんは家に戻って“来年は1位になる”とお母さんに報告。
6年生の修学旅行、
集団での横断歩行、公園内での行動、旅館での食事、避難訓練、就寝等完璧な集団行動が出来る。先生は交代で“静かね”と監視。先生の苦労は本当に凄いと思う。先生たちは研修会で人間性の成長、チームとしての一体感について討議する。すばらしいと思いました。
〇3学期、冬、
1年生の靴箱は完璧にきれいに整頓されている。放送部の6年生ふたりは“卒業が大人になる感じがする”と話している。
1年生は新しい1年生を迎える準備が始った。
“歓びの歌”の楽器演奏で迎えることになった。楽器担当者のオーディオが始った。合格して喜ぶ子、オーディオに落ちて泣く子、その子を慰める子。辛さや喜びをクラスで分かち合う光景がすばらしい。
合格した子は自宅でも練習して自分の責任を果たす。合格してもそのレベルに達しないタンバリンの子には“唯一の楽器”と先生が厳しく指導し責任を果たさせる。この子にとって1年間で一番辛い出来事だったかも知れない。しかしやり遂げて大きなものを手にした。
雪の降る日、
1年生は校庭で各人思い思いに雪に触れた。傘を広げ地面に立ってて廻しながら雪を受けとめ止める子。絵になりますね!
漢字50問テストと称して、先生が生徒と勝負する。先生にとっては“ここまで出来るようになった”という喜び。卒業を惜しむ感じが出ていました。
6年生はスピーチの仕方について学ぶ。
先生が“考えていうことを効果的に話せ”とおしえるが、先生自身が“社会を知らないといわれる”と悩む姿に笑った。
卒業式の予行、
卒業証書受領の仕方を練習する。こんなに大きくなったという感じを出せ!、緊張して!と練習が続いた。先生たちは“自分らしさを出させよう”と研究会を開き、討議。そして先生たちの移動の話が出る。
1年生のゆうた君がまこちゃんに“誰か好きな子できた?”と聞いた。まこやんは“女の子ならいるよ”と答えた。(笑)放送室のふたりは仲良く“今日の歌は”と楽しそうに話している。そして1年生の給食の時間、6年生と同じくらいに静かに食事が出来るようになっていました。
1年生に送る先生の最期の言葉、
先生の“新しい教室で新しいクラス、すてきな2年生に”の言葉に涙する子ら。“先生さよなら“と帰っていく子らは本当にたくましくなっていました。
6年生に送る先生の最期の言葉、
先生が“中学生活、一生懸命自分を生きろ“と話し、つい涙を見せた。先生のうれしさが伝わるシーンだった。
〇卒業式、
6年生の諸君、みなさんスーツに着物、袴姿。卒業証書を立派に受け取り、先生たち、在校生に見送られ校門を後にした。この姿に“社会の一員になった”と思える姿でした。
遠藤先生は“支えてもらってここまでできた”と同僚先生たちに感謝。子供を卒業させたことか先生たちの成長でもあった。
〇2年生が新1年生を“歓びの歌”楽器演奏で迎えた。
このすばらしい成長に拍手でした。
まとめ:
コロナ禍での学校生活、きつかったと思う!
みなさん、小学校は全員卒票しています。どんなことを思い出されますか?おそらくどのシーンも懐かしかったと思います。
ここに出てくる子たちを見て、あの人と一緒だったから、先生がいたから出来たと思い出されるでしょう。本当に無駄のない教育に驚きます。特に先生の苦労が偲ばれます。
監督の山崎エマさんはイギリス人の父と日本人の母を持ち、日本の公立小学校に通った。海外生活を送る中で気づかされた“自分の強み”は“日本人ゆえ”であるとこの作品を世界に発信した。それゆえに規律ある生活、日本人の清潔さや真面目さなどが強調されているようにも見える。
先生や社会から押し付けられてやっているように見えるところがある。
自分で考え出すことが少ない、昔はしっかり遊んで、自分の遊び方や友達を作った、こんなことを思いだしました。
子供たちも先生も、もうすこしゆったりしてはどうでしょうか。そんなことを感じました。修学旅行は広島で“戦争を絶対にするな!“と教えられたことはしっかり覚えています。この作品ではどこにも出てこなかった。
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