今年のコナン祭りに参加してきました!
今年は、毛利小五郎と長野県警の隻眼の警部・大和敢助が主役となり、岳の雪山を舞台に巻き起こる過去と現在の事件を描くというもの。国民的大ヒットアニメシリーズの劇場版28作目。公開と同時に長野に地震とは驚きです!(笑)
すでに「100万ドルの五稜星」(2024)を突破する可能性を見込む大ヒットスタートだという。
司法取引法と認証プログラム成立を巡る警察官たちの戦い。毛利小五郎と長野県警の熱い絆に、謎解きにテーマ性があってとてもミステリアスで大人向け。いつもながらの発想の斬新さが一杯のストーリーとアクション!今回はストーリーに深みがあり抜群に良かった。何度も観たくなる作品でした。
監督:重原克也、原作:青山剛昌、脚本:櫻井武晴、撮影:西山仁、編集:岡田輝満、音楽:菅野祐悟、主題歌:King Gnu、アニメーション制作:トムス・エンタテインメント。
声優(役名):高山みなみ(コナン)、山崎和佳奈(毛利蘭)、小山力也(毛利小五郎)、林原めぐみ(灰原哀)、高田裕司(大和敢助)、速水奨(諸伏高明)、小清水亜美(上原由衣)、岸野幸正(黒田兵衛)、草尾毅(安室透)、飛田展男(風見裕也)、平田広明(鮫谷浩二)、緒方賢一(阿笠博士)、高木渉(小嶋元太)、山田孝之(大友隆)、山下美月(円井まどか)、他。
物語は、
長野県・八ヶ岳連峰の未宝岳。長野県警の大和敢助は雪山である男を追っていたが、男が放ったライフル弾が左眼をかすめ、同時に起こった雪崩に巻き込まれて負傷してしまう。それから10カ月後。敢助は、天文台の施設研究員が襲撃された事件の捜査のため現場へ駆けつける。しかし、天文台の巨大パラボラアンテナが動き出すと、雪山の事件で負傷して失明していた敢助の左眼が、なぜか激しくうずくのだった。そしてその夜、毛利探偵事務所には、小五郎の警視庁時代の同僚だった「ワニ」と呼ばれる刑事から電話が入る。ワニは未宝岳で敢助が巻き込まれた雪崩事故を調査しており、事件ファイルに小五郎の名前があったというのだが……。(映画COMより)
あらすじ&感想(ねたばれあり:注意):
○10か月前、八が岳連峰未宝岳五合目付近で警官殺傷事件発生。
長野県警の大和警部はある男を追っていた。男を発見し「何している?」と声を掛けたとき射撃され、目から出血。雪崩が発生、その中で目を開き相手を見た。その後、気を失った。
その10か月後、国立野辺山国立天文台に不審者。
夜間、勤務中の円井まどかが不審者に気付き謎の男を追ったが、逃げられた。男がフードを被っていた。
長野県警の大和警部が現場調査に訪れ円井から話を聞いている最中、天文台の45m電波望達鏡が観測のために作動すると、10か月前に負傷した左眼が痛んだ。
○阿笠博士は野辺山国立天文台の天体観測ツアーに招待されていた。
少年探偵団に諮るとコナンはサッカー観戦の予定があるというので5人で参加することにした。コナンは蘭ちゃんと出かける予定。灰原が寂しそうな表情だった!
○毛利小五郎に警視庁時代の友人鮫谷警部から協力依頼が入った。
TVで“刑事訴訟法の改正案”ニュースを報じていた。そこに鮫谷の電話が入った。小五郎は鮫谷をワニと呼ぶ。ワニは「改革準備室に勤務、改革の仕事だ。八が岳連峰未宝岳の事件を知っているか?大和警部の事件だ。日比谷公園で会いたい」というものだった。小五郎は協力することにした。
小五郎はコナンと蘭と共に日比谷公園に出向いた。
ワニの背中が見えるところまできたとき、ワニが撃たれた。小五郎が「“ワニ”は俺に何を聞きたかった?」と泣いた。コナンが追ったが犯人はオートバイで逃げた。フードを被った男だった。
スケボで追いサッカーボールで攻撃するコナンとオートバイで逃げる犯人との恒例のチェイサーアクションが見られます。
高木刑事と佐藤刑事が現場検証にきた。事件に関係がありそうなので長野県警に向かうという。小五郎は同行を申し出た。コナンも同行を願ったが小五郎が「お呼びでない!」と断った。コナンには驚きだった。コナンは「公安を巻き込む大きな事件になるぞ!」と小五郎に盗聴器をくっつけた。
コナンと蘭はサッカーチケットを「真と一緒に」と園子に譲り、天体観測ツアーに参加することにした。すでに少年探偵団は野辺山に向かっていた。
○小五郎は高木刑事と長野県警本部へ。
長野までの新幹線中で佐藤刑事から長野の事件概要を聞く。
8年の前の深夜、船久保銃砲店がふたり組の強盗に襲われた。鷲頭と御厨だ。鷲尾が捕まり、その後御厨が捕まり事件は解決した。が、10か月前、大和警部は御厨を見つけ追い込んだが怪我し、御厨は山中に潜伏。諸伏警部が彼を逮捕し、大和警部を確保した。
長野駅で大和警部と上原由衣刑事が小五郎を迎えた。
毛利が「ワニの件で来た」と挨拶したが、誰も分からなかった。大和に「あの子はどうした」と聞かれ「置いて来た」と話した。(笑)県警本部までの車の中、小五郎は大和に「誰に撃たれた?」と聞いた。上原が「撃たれてから目覚めるまでの記憶がない」という。大和は「誰か分からないが、8年前御厨が服役中に鷲尾は執行猶予となり姿を消した」という。小五郎は「なぜそんな判決になった?」と聞いた。
小五郎が長野県警本部に着いた。
銃砲店主の舟久保が玄関で大和を待ち構え「鷲尾たちは姿を消した。娘の真希を殺した罪を晴らす」と抗議した。真希はこの事件で負傷しオリンピックのトライアスロン選手から外され、自殺したという。大和が「教えられん!」と答えると「何年経っても恨みは消えない」と舟久保。そこに諸伏警部が現われ「鮫谷は山梨刑務所に収監されている御厨に面会していた」と話した。
警視庁の鮫谷警部狙撃事件捜査本部では、
長谷部検事が「弾丸が見つかった。8mm弾だ。山で使われたものだ。鮫谷は御厨に会い、今朝毛利小五郎と会う約束で殺された。長野県警に行く!」と騒ぐ。検察庁から出向している黒田管理官が「あなたは警察官の指導者です」と宥めるが長谷部が現地に赴くことになった。
○コナンらは新幹線で出発、佐久平駅でタクシーに乗り換え野辺山国立天文台に。
コナンはタクシーに乗る前、男にぶつかり盗聴器を着けられたことに気付かなかった。この男には要注目。コナンは安室にメールした。
少年探偵団のメンバーは野辺山天文台につき、巨大な天体望遠鏡を見て驚いていた。越智は少年探偵団に、ナトリウム層にレーザー光線を2本当てて星を作って見せた。灰原にレーザー光線を当てさせ体験させた。
コナンと蘭は少年探偵団に合流した。安室からコナンに電話が入った。コナンは「メールで」といったが、安室が「お前盗聴されている」と注意し「御厨は8年前のふたり組のひとり、鷲頭は司法取引で御厨の居場所を警察に提供した以上だ、隠れ公安が頼んで鮫谷警部が調べた」と返事してきた。コナンは風見公安警察官と繋がるし盗聴器はそのままにした。
少年探偵団はバスで未宝岳キャンプ地へ移動することになった。
○小五郎が長野県警刑事らと山梨刑務所に拘置されている御厨に接見した。
接見は山梨県警刑事・林警部補を介して行った。林警部補は10か月前、大和が山梨の病院に意識不明で運び込まれ退院するまで世話した警察官だった。「鮫谷は何しにきた」に御厨は「雪崩があったとき誰を見たかを聞きに来た」と話した。
諸伏が史記の言葉を引用し「10年たっても鷲頭に復讐するか?」と問うた。大和が「君が俺を見たとき鷲頭に見えたか?」と聞くと御厨が暴れ出し、接見は終った。
コナンは小五郎たちが山梨刑務所にいることを検知した。
未宝岳キャンプ地移動中のコナンは蘭の協力でバスを刑務所売店で停めて下車しおしっこ。ここで小五郎たちを待った。大和が「小僧!」とコナンを懐かしんだ。コナンは小五郎と行動することになった。林警部補は「なんだ、この子は?」と怪しみ、「県警本部に戻る」と帰って行った。
コナンは安室に「鮫谷さんの仕事はなにかと聞きたいが、隠れ公安の人に聞くよ」と意味深の電話をしたら、安室から「改革案について準備しておくことだ」と答が返ってきた。(笑)コナンは灰原に「改正案が通ったら承認プログラムが始まる。どうおもうか?」と聞いた。灰原は「なんでもない」と答えた。
○大和は記憶を呼び起こすため上原刑事とともに未宝岳の事故現場に車を走らせていた。
大和が上原に「あの時何を見たのかな」と問い掛けると「あの時もそうだった(8年前)敢ちゃんは一人で御厨を追っていて行方不明、みんなそう思った」。大和が「それで結婚したのか?俺だったらそうしなかった」と話していた。ふたりは愛する仲だったが8年前の事件で結ばれなかった。が、上原の夫が亡くなりどうやらふたりの間に火がつきそうだが果たして・・・。そのとき銃声!!
○大和がフードをつけた男に狙撃された。
クルマが炎上、大和と上原は車を捨て森の中に逃げ込んだ。付近のキャンプ場にいた少年探偵団が異音を聞きつけ駆けつけた。そこにフードをつけた男が襲いかかり光彦が捕らわれ元太が嚙みついた。蘭が空手で挑み、男は消えた。
○大和らは炭焼小屋“ブッパ”に避難し、緊急信号を発した。
緊急信号で諸伏警部ら新潟県警、長谷部ら警視庁関係者、小五郎、そして子供探偵団が集ってきた。
小屋は5年前に造られ、家主は大友隆だった。大友が「音響センサーをいくつか配置し、銃の射撃音でセンサーを振動させていくつもの小さな雪崩を作る」と話した。大和警部が「ライフルカバーを付けた銃で撃たれた」と言い、諸伏警部が探偵団に「犯人を見たか?」と聞きくが「犯人はフードを被っていて顔が分からなかった」という。
○集った警察関係者らに舟久保も加わり犯人の捜索が始まった。しかし、捕まらなかった。
元太が「歯に何かが付いた」と皮片を吐き出した。コナンは犯人の手袋だと推論したが、上原刑事が預かることにした。コナンが大友の右肩下に痣(火炎傷)を見つけた。上原刑事が大友隆の調査を求めた。コナンは「並みの小銃ではない、銃の形が分からない」と思った。
コナンは蘭と少年探偵団と別れ、小五郎、佐藤警部補、高木刑事と行動する事にした。真希の命日だと墓参りする舟久保に出会った。舟久保が「命日の前に花を持って参る人がいる。真希の結婚相手だったのかな」と話すと小五郎が「その話は聞けない!」と悲しがった。
○大和と上原がフード男を発見した。
諸伏の提案で挟撃することにした。フード男は爆竹を投げて逃げる。大和と上原が追った。諸伏が脚を撃たれ滝壺に落ちた。
室伏は水の中で亡くした公安警察官の弟・景光に出合い、あちらの世界に誘われたが、断り浮かび上がった。諸伏は景光の死に疑念を持っていた。
小五郎とコナン氷の下の諸が伏を発見、氷を割った。諸伏が浮かび上がり、大和と上原が駆けつけた。諸伏が「景光!」と呟いた。諸伏を病院に送った。
大和は「犯人は何が目的だ。あの時の記憶が思い出せない」と苦悶!そのとき雪崩が発生しした。
雪崩を防ぐために小屋に急ぎ戻ったが、小屋はもぬけの殻だった。
コナンは「何かないか?」と探し、カセットボンベを見つけた。「このボンベを撃て!」と空に投げ大和が撃った。「これが最後だ!」と3発目を小五郎が撃った。すると雪崩が起きた。
小五郎たちは洞穴に逃げ込んだ。雪崩が止まった。
大和警部がみつからない!小五郎が「大和警部!」と叫び探した。
佐藤、高木刑事が救助にやってきた。
「諸伏は病院に運ばれた無事、大和警部補は見つかったが、死亡が確認された」と知らせた。上原が座り込み泣いた。小五郎が「大和警部って誰だ!」と聞いた。
小五郎はワニや大和と善光寺詣でした記憶の中にいた。
○コナンは安室に「大友隆の名は存在しない、調べて!」と電話した。
コナンは「多分当たっている。安室さんが実際に調べるために指示した名だ」と推論し電話した。安室は「知る必要ない」と電話を切った。コナンは「猟師が鷲頭と分かった。真希の墓に花を供えた。痣がある、ライフルを撃つときに出来たもの」と折り返し電話した。そこに諸伏警部が現われた。
諸伏が「晋の予譲、身に漆し、炭を飲むがごとし」と史記の一文を引き、「大友さん、顔と名を変えた鷲頭の名があった。8年前、長野に戻り執行中に真希が死んだ。そのために炭焼小屋を作った。“ブッパ“というのも真希に因んだ名だ」と明かした。
大友が「10か月前、雪崩が起きた。俺は恨まれて当然、殺しに来るのを待っていた」と話し出した。舟久保が「俺は絶対許さん、8年間だ。お前は8年間どう生きていた!」と詰め寄った。鷲頭は「申し訳ありませんでした」と謝罪した。越智準教授が「“星”を作りますから、見てください」と提案した。諸伏が「その前に現場検証する」と動きだした。
○野辺山天文台のプラネタリウム室に集まり“星”を探した!
小五郎が「鮫谷は隠れ公安だった。誰も「ワニ」と言う言葉を知らないが、林警部補だけは知っていた。俺が鮫谷殺人現場で「ワニ」と呼んだからだ。犯人は林警部補」だ」と推論した。
風見公安警察官が「林警部補、あなたは隠れ公安だ、ここで大量の武器が発見され、それを作った」と明かした。
大和警部が「10か月前、大友さんが助けてくれた。あの時、お前は誰を見た?俺は林警部補、お前を見た!」と名指しした。コナンが「鹿革の証拠があるぞ」と呟いた。
長谷部検事が「情報収集衛星から国家間の秘匿情報を得て、それをネタに政府を脅し司法取引法案の可決を阻止しようとするものがいた。このため内閣情報調査室が動きだした。その情報電波が10か月前の雪崩事件の日に受信した物だと分かり、鮫谷が(関連性を確かめに)御厨に会いにいった。それを知った林が(俺も捕まると)鮫谷を殺した」と証言した。
林は「鮫谷が御厨に会いに行くのを見て、自殺した女が出たのになんでここまでやる。司法取引は消える、もう許せない!政府を脅かしてやる!」と喋って逃げ出した。
コナンが「林は真希の恋人だ」と思った。
○林は移動式の巨大パラボランテナに乗り、逃走を図った。
上原は「待ちなさい!」とこれに飛び乗り林を追った。大和、小五郎は風見が運転するオープンカーで追った。パラボラアンテナ車上で、林が上原に「手遅れだ!真希は死んだ!お前ならどう始末する」と迫った。後をつけていた大和が「ジャンプ!」と促がす。上原は大和の胸にジャンプした。
小五郎は風見の拳銃を借りパラボラアンテナ車上の林を3発撃った!
コナンは越智に他の巨大パラボラアンテナで林の乗るパラボラアンテナ車を照射するように頼んだ。しかし、うまく届かない。諸伏が語る孫子の言葉「地を知り、天を知れば、勝すなわち全うすべし」の基づき、気象と地形に合わせてレーザーを発射するよう灰原に照射を指示した。灰原が発射したレーザーは一度大型パラボラアンテナに当たって反射し、ジャンプしたコナンのスケボで反射して林の乗るパラボラアンテナ車に命中。(笑)
パラボラアンテナ車が停止し林が降りてきた。
大和警部が林の拳銃を踏みつけ「警察官の教えは誇りと勇気をもって公正に職務を遂行すべきとある。亡くなった真希の父親も犯人を許そうとしている。お前にその勇気がなった」と逮捕した。コナンが「銃を撃ったのは?」と小五郎に聞くと、小五郎は「ちゃんとワニ、見ているか」と声を掛けた。
エンドロール、
長谷部検察官は鮫谷警部がいた改革準備室に移動した。
安室が林に「裁判で公安の名前を出さないことが条件、死刑か終身刑を選べ!」と告げた。林は「これが公安のやり方か」と受け入れた。
風見が安室に「あの時、諸伏が“景光”と呟いた」と報告しようとしたが安室の姿は消えていた。
小五郎だから知っていた、因幡のしろうさぎ神話。鮫谷の故郷鳥取では「鮫」は「ワニ」ということ。
コナンから事情を聴いた大和が上原に「ただの同僚に、大袈裟に泣いたか!」と問えば、「ただの同僚じゃないとしたら?」と問い返した。(笑)
まとめ:
今回は警官たちの熱い戦いの物語だった。犯人捜し、テーマ性があってとてもミステリアスで大人向け。その結末に驚かされた!
犯人は司法取引で「恋人が殺されても加害者は罰せられない、被害者に不利だ」と抗議した隠れ公安警察官・林警部補だった。一方で司法取引した犯人・鷲頭は自分の罪を雪崩防止と墓守で被害者及び家族に詫びるという贖罪の在り方を提起していた。
司法取引の意義を知るという面白いテーマの提起。
警官は、公僕として命を張って働くが、公正を採るか自分の正義を選ぶか? 辛い決断を求められることがある!
眠れる小五郎が“ワニの死”に泣いた!
律儀な友情!ワニの記憶を巡り「犯人は見られていないもの」に気付き、的確な推論、最期に拳銃の凄腕3発で犯人を仕留めた。“ワニは見ていた”と思う。泣けた!
大和の刑事としての犯人逮捕の執念。
犯人未逮捕では死んでも死にきれない!でも気になるのが相棒の上原刑事。パラボラアンテナ車で逃げる犯人を追い詰め、彼女を救ったのは愛の力だった。
国を守るためには味方でも消す!影の男・安室の正義。
登場シーンは少ないがこの男の生き様には泣ける。
中国の故事から採るべき案を模索する諸伏高明の正義。
立身出世に興味がない。東大卒歴を捨て現場主義に徹して犯人を上げる高貴な精神の持ち主。これには憧れる!国会議員に見せてやりたい。
滝壺に落ち、公安で死亡したという弟景光に死を誘われるが断って生き返る。自分の正義に生きる男。
目に見えないが新潟県警と小五郎の関係!
警察組織の深い繋がりを感じた!こんなに強い警察組織はあることに安堵する。
さてコナンです。
「公安が絡んでいる」と読む感が冴えていた(いつものことだが)。大友隆が司法取引犯人の鷲頭であるとする推理。安室に謎をかまして真相を聞き出す知恵と度胸が凄い。証拠を持って林が鮫谷警部殺しの犯人と判定した才能は天才でした。
少年探偵団、元太が大活躍でした。彼が犯人の手袋に噛みついて切り取った鹿革の一片が決定的な証拠になりました。しっかり観てないと見落としますよ!少年諸君、しっかり観て!!蘭ちゃんの活躍もあった。コナンと灰原の連携!それもあった、でも“哀”だよな!
いつもながらの発想の斬新さ!
今回は八が岳を背景にした雪山のアクション。赤岳の雄々しさがいい。「Love Letter」(1995)以来の映画登場?
野辺地の大天体望遠鏡。しかし望遠鏡が移動式になっていることは知らなかった。 移動式の巨大パラボラアンテナ使ったアクション、よく考えた!これは圧巻でした!予防的雪雪崩の発生装置、大友は贖罪としてこれで人助けをしていた。
記憶の中で過去の自分に出会い今を生きる力を見つけるフラッシュバックシーン。
小五郎は大和や上原、ワニと善光寺詣での記憶。そこで「犯人は隠れたところにいる」を思い出し、犯人追及を最期まで諦めなかった。諸伏が滝壺で亡くなった弟に出合い、公安のやり方を思いだす。コナン作品の世界感の面白さを教えてくれました。
地味な作品のようでストーリーが充実した観るところの多い作品だったように感じました。
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