あの日一発の原子爆弾は広島の街を壊滅させ、その年の末までに約14万人の尊い命を奪いました。生き残った人びとも放射線の影響で今でも苦しめられてはいます。原爆後に降った「黒い雨」は内部被爆を広げ、被爆者は原爆症と同様の疾病で苦しんできました。被害者は降雨地域の拡大を求めてきましたが、厚生労働省の検討会は7月、地域拡大には根拠がないとする報告書をまとめ、指定地域拡大を見送ろうとしています。この一年間、新たに死亡が確認された原爆死没者は5729人もいます。いま、核兵器禁止条約の交渉開始を求める声は世界中に広がり、国内では、福島第一原発事故を体験して、原発ゼロ・再稼働反対の運動が空前の発展を見せています。「核」による被害者は出してはならないと、連帯が広がっています。
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