父の兄さんの娘さん。私が 天女と思った人。高校を卒業して
家におられた。すこし お金持ちの家の人は、娘さんを 働きに
出さなかった。だから 彼女は、洋裁 和裁 華道 茶道
おばさんから 教えてもらっただろう。
彼女にも 生き方があったろうに。おばさんは強制したのだろう。
30年くらい前に、家の誰かに、彼女の様子を聞いたら
高校の同級生と結婚され、名古屋に行かれ、キャバレーで
働いている方の、洋服をぬう仕事をされていると聞いた。
おばさんとは お盆 年末に 実家で会うが、子供さんの
話は ほとんどしなかった。その後、おばさんが 町の
老人ホームで 85才くらいで亡くなられた。その葬儀に
彼女は来なかったと妹は言った。言葉も出ない。
今も 私の心に 彼女はどうしているのだろうと 時々思う。
子供の人生に、あれこれ指図しては いけないのだろう。