鶴岡市大山地区の「酒蔵まつり」、今年で22回の開催という。この祭りが始まった翌年春から、地元に3年間単身赴任で勤務した。

この間、3〜5回目の祭りが行われていたのに一度も参加しなかった。と言うより祭りの開催を知らなかった。

退職直前頃、単身赴任当時一緒に勤務した同期のポン友から「まつり」に誘われた。
地元出身で在住のポン友は、年々賑やかになる祭りに同じ同期で隣町に住んでいる仲間と密かに楽しんでいたようだ。

この誘いに乗った。
以来欠かさずのリピータとなり「寒中並んでまで飲みたいか」を素知らぬ顔で楽しんでいる。
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ベースキャンプにしていた老夫婦の木賃宿は遂に廃業。仕方なくネットで予約するプチホテルの美人フロント担当さんとも今は顔見知りとなった。
山形から早朝高速バスで鶴岡入りする。
待ち合わせの隣町仲間の車でホテル直行、フロントの彼女「チェックインは出来ませんが荷物と車はお預かりします」愛想よく対応してくれる。

連絡を受けて、ポン友が奥様の運転でお迎えに来る。その車に乗り込み大山町へと移動する。
この日は、まつり参加者で街中が活気付く。
「あいつらも、あそこにも」蔵に並ぶライバルが居る。交通・雑踏整理に駆り出された地区ボランティアの人々は、笑顔で立哨している。
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並んだ人には、それぞれの蔵の銘柄酒が一升瓶温燗酒で振舞われる。オープンした蔵の中は威勢の良い掛声と麹の香りが充満、購買を勧める女性社員もにこやかだ。
蔵の出口近くに仕込水(和らぎ水)があり、これを飲んで次の蔵を目指す。また、甘酒も格別で販売もして居る。
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最初の行列は、大体が無言の寒さを耐える集団だが2軒目3軒目の行列は前後見ず知らずのお友達になる。背負ったリュックから自家製のカブ漬けを出して自慢げに勧める。チーズスティックや乾き物も配る人もいる。
流行りのインバウンド海外からの参加者もいる。
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こうして4軒の酒蔵めぐり、最終地点お祭り広場となっている商工会支所に到着する。
ここでは、お汁粉のサービスや4軒を回ったスタンプを提示して運が良ければ酒饅頭が貰える。

日の入り時刻には早いが、鶴岡の町に向かって馴染みのカラオケスナックモード突入気分満点。
3人平等に扱って貰えるが、開拓者は隣町の同期生で幾分贔屓が有るかも。
後は、堂々巡りの話題とキーの上げ下げ論議でマイクが回る。
酒蔵ではないが、ヤッパリ和らぎ水は大切だ。
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