西武ホールディングスが、本日東証1部に上場した。
前身の西武鉄道が有価証券報告書の虚偽記載で上場廃止になったのは2004年12月だから、
実に9年4ケ月ぶりの再上場ということになる。
初値は公開価格と同じ1600円だったが、次第に上昇して1770円で引けた。
価格面で見る限りは順調な滑り出しといえるが、実際には課題が山積している。
もともとの想定価格は2300円だったのだが、仮条件がこれを大幅に下回る1600~1800円になった。
それにも拘らず、価格が下限の1600円に決定する不人気ぶり。
本日の価格上昇は、最近の株式市場の回復基調に助けられた側面が大きい。
しかも、想定価格を下回ったことで、約35%の株式を保有する投資会社のサーベラスは、今回保有株式の売却を見送った。
今後このことが、潜在的な売り圧力として存在し続けることになる。
大株主のため半年間は売却制限があるが、その後は2000円まで上昇すると売却に動くと言われている。
西武自身の収益性にも疑問符がつく。
西武沿線は高齢化が進み、これ以上の開発余地が少ない。
また、保有する不動産やプリンスホテルの立地は、必ずしも鉄道沿線と一致していない。
個人株主を増やしていくには株主優待の拡充が不可欠だが、最低単位が上場廃止前の1000株以上のままで、現状では160万円も必要になる。
今回の再上場では1単元を100株にしたのだから、株主優待もそれにそろえるべきだが、旧株主との整合性ですぐには難しいようだ。
これらの難題にいかに答えていくか、経営陣の手腕に注目が集まる。