こんにちは、ブログをご覧いただきましてありがとうございます
前回「未登記建物」について調査することろまで書きました。
建物を新築した時は「建物表題登記」をしないといけませんよ。というお話でした。
今回はその続きを見ていきましょう。
「こないだは電話ありがとうね。やっぱり未登記だったんだね」
法務局で全部事項証明書を請求しましたが出てきませんでしたし、見せていただいた固定資産税の課税明細にも家屋番号が載っていませんでした。
「お願いするとしたらこのあとどういう段取りで進めるの?こっちで何か用意するものある?」
まずは役所で建築当時の書類が保管されているか確認しますね。
工事の概要が書いてあったり配置図の概略が載っているので資料として使います。
それから建築業者さんと打ち合わせした際の図面などが残っていないか探してみてください。
それらを参考資料にして建物の測量作業に入っていきます。
「家じゅうひっくり返してみるわ。建物の測量をするのね。そのあとはどうすればいい?」
測量した結果と見つかった図面などを照らし合わせて「建物図面」と「各階平面図」という建物の図面を作ります。
この図面は建物の位置や階ごとの形、床面積などが書かれています。
その次は登記の申請に必要な書類を作成していきます。
所有者がどこのだれかを証明するために「住民票の写し」を準備してください。
それと、その方が本当に所有しているかを証明するために「建築確認済証」や「検査済証」も必要です。
ちなみに所有しているかの証明はほかの書類で対応できることがありますのでご相談くださいね。
「いろいろ準備しなきゃいけないんだ。揃ったら登記の申請をするってことね。登記できるまでどれくらいかかるの?」
そうです、書類がそろったら登記の申請をします。
準備から登記できるまでだいたい1か月~1か月半ほどといったところでしょうか。
どのような建物かにもよりますので、もっと時間がかかってしまうこともあります。
「わかったよ。費用はいくらぐらいかかるの?」
これもどのような建物かによりますが、10~15万円ほどが多いです。
そのほかに役所で書類を取得するときに手数料がかかりますよ。
「結構かかるね・・・でも仕方ないよね。段取り分かったし、よろしく頼むよ。」
はい、ありがとうございます!
ということで未登記建物についてざっくり書いてみました。
今話題の相続登記は未登記建物の場合、先に建物表題登記をしないといけません。
これが終わってから司法書士さんへ引き継ぐことになります。
後々のためにもお持ちの建物が登記されているかどうか、一度確認してみてくださいね
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